鶴巻上部つるまきかみぶ

石座神社

  鶴巻上部の鎮守は「石座(せきざ)神社」で、祭神は「日本武命(やまとたけるのみこと)」である。当社は日本武命が東夷東征の際に於ける御遺阯地に命を追慕敬仰して創立されたと伝えられ、神体は命の御腰を掛け休息した巨石であるともいわれる。元治2年(1865年)再建の社殿は火災にかかり、明治年中に再建した。その後は昭和37年(1962年)に社殿が再建され、昭和61年(1986年)に屋根の葺き替えが行われた。

石座神社社号標
石座神社奉納大御神楽鳥居
拝殿覆殿・幣殿
神楽殿石碑
石碑境内
旧鶴巻上部自治会館2017年12月再建
昭和36年(1961年)の上部地区茅葺き屋根の青年会場


宵宮

  大祭前日の宵宮では夕方から夜にかけて太鼓の山車が鶴巻上部地区を巡行する。

宵宮では山車が上部地区を巡行します
最後に境内で叩く神楽殿では宮番組が待機
太鼓を片付け子供達に明日の予定を連絡
室内を掃き掃除してシャッターを閉め
山車が境内を出発21時20分頃に解散です


大祭準備 (集合8:00)

  かつては4月3日が例祭日であったが、近年は4月第1土曜日が例大祭となっている。ここからは平成31年(2019年)4月6日(土)の例大祭当日の様子を紹介する。この年は、鶴巻上部の山車の屋根が壊れていたため、鶴巻若衆囃子保存会の山車を借りた。

大祭当日は朝8時前から締太鼓の調整
太鼓の山車が8時丁度に自治会館に到着
締太鼓座布団
大太鼓を載せ締太鼓を枠にセット
子供達に半纏を配る大太鼓はロープで固定
こちらは受付の準備革の汚れを布で拭き取ります
子供達が山車に乗り込み私も一緒に乗り込みます
8時30分過ぎに自治会館を出発
西へ進み坂道を上ると伊藤設備工業を通過
正面に石座神社が見え境内横の坂道を上がると
突き当りを左折し神社の境内へ入る
境内では祭典の準備が行われています
社殿内では祭壇の準備
境内中央には神輿用の神籬石碑には注連縄を張る
こども会用のテーブルです受付は神楽殿に設置
到着した山車に紅白幕を回す
駐車場の石碑にも紙垂縄を張る山車に花飾りを差す
神籬の中央に馬を置き神楽殿から
神輿を運び出し馬の上におろす
氏子がご祝儀を渡します社殿前に簀の子を敷く


山車巡行 (出発9:00、到着9:30)

  太鼓の山車は式典が始まるまでの間、30分ほど鶴巻上部地区を巡行する。

9時頃になると山車に乗り込みお宮を出発
右折して境内横の道を下り
来た道を引き返して自治会館を通過
東名の側道に突き当り左折鶴巻温泉駅入口の
交差点を右折して高架線を潜ると
直ぐに左折この先は私の地元笠窪です
変則的な十字路で右折し直ぐに山車を止めます
今年は山車の屋根が壊れ若衆囃子の山車を借りています
昇降用の台が不安定なので急遽脚立を準備
再び山車に乗り込み巡行を再開
しばらく進むとT字路で右折
南へ進み突き当りを左折
右手にクリエイトがありますこの先は鶴巻温泉駅
手前の三叉路を右折し右手のクリエイトの駐車場へ
駐車場を突き抜け駅前の通りを左折
西へ進み東名高速の直前で左折
正面は鶴巻公民館公民館の裏の道を抜け
坂道を上ると右手には鶴巻中学校
T字路を右折し坂道を上がると正門前を通過
今度は下り坂になり東名の手前で左折
側道を下り坂の途中で左折
北矢名地区を抜けて鶴巻地区との境を進み
突き当りを右折直ぐにT字路を左折
小田急線に突き当り左折して新宿方面へ
直ぐに左折し急坂を上っていく
右手には黄金金神道沿いに右カーブ
五叉路に出ると左折して
秦野市立つるまきこども園と鶴巻小学校を通過
突き当りのT字路で右折し
さらにT字路を左折し鶴巻中学校を通過
坂を下ると今度は直進して
東名高速道路を渡ります上ノ窪橋西側交差点を
直進して住宅街を抜け
右手にお宮が見えてきました右折して駐車場へ入り
9時30分頃に宮入りこども会の準備が進んでいます
山車を境内中央に止めて記念撮影


式典 (開始9:55、終了10:25)

  社殿では三ノ宮比々多神社の宮司を祭主として9時55分から式典が執り行われ、式典が終わると神楽殿で直会が開かれる。

叩き手は山車に乗り込み太鼓を再開
こども会は準備を進めるのし紙が増えて来ました
社殿前に椅子を並べ参列者が拝殿に上がる
拝殿前の椅子にも着席し9時55分に神事が始まる
神楽殿では直会の準備こども会はポップコーンを作る
神職が参列者をお祓い子供神輿と
山車叩き手も修祓
清祓いを行い玉串拝礼
最後に宮司の挨拶で10時25分に神事が終了
簀の子を運び神楽殿の入口に置く
ポップコーンが出来ると袋に詰めていく
中断していた太鼓を再開こども会は綿菓子も作ります
神楽殿では代表者の挨拶で直会が始まる
社殿では世話人が作業中境内では太鼓が鳴り響く
直会は11時で終わり宮司が三ノ宮へ帰社
直ぐに山車が石座神社を出発し
社殿横の道を下り東名側へ移動
自治会館に到着太鼓保存会の掲示板です
しばらく太鼓を叩き11時55分になると昼食タイム
出前の天丼を頂きました半纏をお借りしました


            

囃子

  かつて鶴巻上部では中部と下部と同様に引っ張る形式の山車があり、3基の山車は同時期に製作されたが、上部の山車だけが木材の種類が違っていたという。落幡神社(中部・下部)の祭礼には上部の山車を落幡神社まで曳き、石座神社(上部)の祭礼には中部と下部の2基の山車を石座神社まで曳いていた。3基の山車は巡行の途中で合流し、宮入りして境内で太鼓を競り合った。しかし、巡行中(現在のクリエイト秦野鶴巻店付近)に上部の山車から人が落ちて死人が出てしまったため、それ以降は山車を処分し、現在のようにトラックの荷台に櫓を乗せる山車で上部のみを巡行するようになった。
  かつては青年会が組織されていたが、現在は鶴巻上部太鼓保存会が組織されており、太鼓を中心に祭礼の活動を行っている。鶴巻上部の囃子では「ヤタイバヤシ」と「ミヤショウデン」が伝承されている。平成31年(2019年)の太鼓の練習は大祭の1ヶ月前から始まり、毎週水曜日と土曜日に行われた。

鶴巻上部の山車3基の山車(上・下・中部)の巡行
ヤタイ
バヤシ


神輿

  鶴巻上部には子供神輿が1基あり、大祭の午後に鶴巻上部地区を太鼓の山車と共に巡行する。現在の子供神輿の前は樽神輿を担いでいた。

子供神輿鶴巻上部地区を巡行


子供神輿・山車巡行 (宮立ち13:05、宮入り15:50)

○宮立ち (出発13:05)
  昼食後は石座神社から子供神輿と太鼓の山車が出発し、鶴巻上部地区を巡行する。平成30年(2018年)までは子供神輿を終始担いでいたが、平成31年(2019年)からは上り坂のきつい区間のみ軽トラックにのせた。

昼食を終えると山車に乗り込み12時40分に自治会館を出発
石座神社へ向かい境内に到着
掲示板が埋まっています忌竹から子供神輿を移動し
馬の上におろして記念撮影
子供達が輿棒に付き神輿を担ぎ上げると
元気良くお宮を出発
駐車場に入ると道路に出る前に一旦停止
山車も子供神輿に続いて宮立ち
今年から補助として子供神輿を軽トラにのせますが
宮立ちは担ぐようです神輿を担ぎ直し
正面の道路を左折東南方向へ進みます
坂を下り三叉路を直進
住宅地を直進ししばらく進むと
上ノ窪橋西側交差点を直進東名高速を渡る
後方の山車も交差点を直進子供神輿は
右手の空きスペースに入りここで軽トラックの荷台へのせる
神輿と山車は休憩場所に向かって出発

@鶴巻小学校 (到着13:25、出発13:35)
  お宮を出発した一行は東名高速道路を渡った直後で子供神輿を軽トラックへのせ、鶴巻小学校で最初の休憩を取る。

鶴巻中学校を通過し突き当りのT字路を右折
アップダウンの激しい道で軽トラを使うようです
鶴巻小学校の敷地沿いに歩いて移動すると
最初の休憩場所となる小学校の校門に到着
子供神輿は下してあります子供達は水分補給
休憩中も太鼓を叩く10分程休憩を取ると
再び神輿を担いで出発山車も続いて出発します
神輿は直ぐに右折し山車はそのまま直進
山車が通るには狭そうです山車は五叉路で右折
つるまきケアセンター裏を通過山車の姿が見えてきました
子供神輿は十字路を直進し坂道を下っていく

A黄金台 (到着13:45、出発14:00)
  鶴巻小学校を出発した一行が小田急線に突き当たると、角の駐車場で2回目の休憩を取る。休憩後は再び子供神輿を軽トラックへのせての移動となる。

東海大学前駅が近いので住宅が密集しています
通り抜けできない道が枝分かれしています
三叉路を直進しT字路で左折
途中でご祝儀を貰うと神輿を上下に振ります
不動産のクルーズハウス前を通過この道を境に右側が
北矢名地区になります小田急線手前の駐車場に着くと
子供神輿をおろし休憩を取ります
子供神輿を軽トラへのせる15分ほど休憩を取ると
軽トラが出発担ぎ手は徒歩で移動
山車も出発し直ぐにT字路で左折
線路を離れて行きます神輿と山車は先回り
確かにこの坂は急ですつるまきケアセンターを通過し
五叉路を左折し鶴巻小学校に到着
既に到着している神輿と太鼓の山車
子供神輿を軽トラからおろし正門の前へ移動
ここでは休憩を取らずに直ぐにお発ち
山車も続けて出発し学校の敷地沿いに進む
三叉路を右折しT字路を直進
鶴巻中学校横を通過し坂を下って
鶴巻公民館の裏を回って駐車場付近で
臨時の小休止直ぐに出発します

Bフローラサトウ前 (到着14:45、出発14:55)
  鶴巻地区の次は鶴巻北3丁目を巡行し、途中で休憩を取る。

坂を下り太い通りに出て右折
横断歩道を渡り鶴巻温泉駅方向へ
途中で左折して北へ進むと
左手の道に入りアパート前に神輿をおろす
10分ほど休憩を取ると再び出発
元の通りへ戻り北へ向かって練り歩くと
突き当りを左折西へ向かって進んで行く
ご祝儀を頂き神輿を振って
お返しを渡すここは鶴巻北3丁目になります

C東名高速側道 (到着15:10、出発15:20)
  鶴巻3丁目を抜けると再び鶴巻地区に入り、東名を潜った所で休憩を取る。

東名の側道に出てそのまま直進
道祖神でしょうかトンネルを潜って
東名高速の反対側へトンネルを潜って左折
直ぐ左手のスペースに子供神輿をおろし
10分ほど休憩を取ると再びお立ち
直ぐに右折し突き当りを左折
住宅が増えて来ました道沿いに左折し
飯塚工務店を通過直ぐに右折

D鶴巻上部自治会館 (到着15:30、出発15:40)
  一行は鶴巻上部自治会館で最後の休憩を取り、ここで子供神輿を軽トラックへのせて石座神社を目指す。

みなさんご祝儀を渡しに出てきてくれます
ご祝儀を頂くと必ず神輿を上下に振ります
道沿いに進むと目の前に鶴巻上部自治会館
大人が神輿を抱え軽トラの荷台に載せる
山車は右折し道路脇に停車
10分程休憩を取ると神輿が先にお発ち
続いて神輿の子供達が出発この後はいよいよ宮入りです
上り坂には恵みの軽トラ最後に山車が出発
石座神社は鶴巻上部の北西の端に位置します
道沿いに進むと目の前に石座神社
途中でご祝儀を貰いながらお宮横の道を
あがっていく坂道を上り切ると
軽トラから子供神輿をおろす

○宮入り (到着15:50)
  境内横の坂道を上りきったところで子供神輿を軽トラックからおろし、最後は子供神輿を担いで宮入りする。

子供達は神輿を担ぎ上げ駐車場へ入ると
約3時間の渡御を終え無事に宮入り
社殿の前を通過し境内の中央へ
山車も続いて宮入り子供神輿を忌竹に納める
山車が止まると叩き手は境内へ降り
子供達はお菓子をもらう
叩き手は再び山車に上がり太鼓を叩く
私も叩かせて頂きました大祭最後の叩き納め
こども会は神輿を抱え神楽殿へ移動
神輿を神楽殿へ上げ押入れにしまう
神楽殿のシャッターを閉め山車に乗り込んで
16時30分頃に石座神社を出発
自治会館に到着し山車を止めます
掲示板が埋まっています私のも貼って頂きました
太鼓保存会と子供会が反省会片付けは明日行われます


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