汐汲しおく神事しんじ

高部屋神社/準備 (集合7:45、出発8:40)

 ここでは令和7年(2025年)9月6日(土)に行われた汐汲み神事の様子を紹介する。高部屋神社の役員及び神事に参加する氏子は朝7時45分に高部屋神社に集合し、神事に必要な道具を準備して8時40分頃にお宮を出発した。なお、汐汲み神事の祭主である伊勢原大神宮の宮司と神職1名は高部屋神社には寄らずに、直接、祭場である照ヶ崎を行き来する。

高部屋神社にやってきました関係者が集まり始めます
トラックを移動します氏子総代は社殿のカギを開け
拝殿の扉を開けます幣殿の祭壇を確認
境内の倉庫からは備品を運び出します
参道では忌竹の準備竹の枝を調えます
社務所から道具を運び出しトラックの荷台に積み込みます
社殿では三宝を掃除竹に縄を結びつける
メジャーで等間隔に竹を並べる境内に立てられている
高部屋神社の幟2本を回収注連縄に紙垂を付けます
汐汲み神事で使われる道具デス御神酒用の紙コップを並べる
幟をトラックの荷台へ境内を掃き掃除
忌竹を纏めトラックの荷台へ
アオリを閉めて紐で固定熊手も積み込みます
全ての道具をトラックの荷台に積み終わると
御神酒の入った紙コップを配ります
氏子総代の挨拶で乾杯すると
使者役3人を乗せた乗用車とトラックがお宮を出発
私も別の車に載せて頂き照ヶ崎を目指します

照ヶ崎海岸 (到着9:20) → 準備

 高部屋神社を出発した一行は県道61号(平塚伊勢原線)を南下し、国道1号(東海道)に出て西へ進んで大磯港の駐車場に車を止める。駐車場から照ヶ崎の海岸までは荷物を手で運んで移動し、海岸に到着すると神事の準備を行う。

高部屋神社を出発すると平塚伊勢原線を南下し
東海道を大磯方面へ照ヶ崎海岸入口で左折し
西湘バイパスを潜ると正面は大磯港の駐車場
車を止めて荷台から
荷物を降ろしていきます荷物を全て
降ろし終えるとここからは荷物を分担して
徒歩で移動します港公園横を上がり
突き当りを右折左手の階段を降り
砂浜に入ります東南方向へ進み
荷物を降ろすと最初にゴミを取り除きます
前日の台風で波が荒いです正面に岩場があります
汐汲み神事は照ヶ崎海岸の最南端で行われます
重石を置く位置を選定ホンダワラを結び付ける重石
祭場の砂をならす使者役は羽織物を着付け
祭場に杭を2本打ち
高部屋神社の幟を結びつけます
続いてメジャーを使って忌竹を立てる位置に
印となる石を積み杭を打ちます
杭は岩場前に4本打ちます
海側に茣蓙を敷き忌竹を立て
杭に結びつけます茣蓙の上では祭壇の準備
棚を3枚取り出し脚の上に並べていく
竹は上下2箇所でしっかりと固定祭壇前の砂を均します
時刻は9時45分になり宮司さんが到着しました
祭壇が傾いていたので下の砂を平らにならします
祭壇に置く八宝を組み立て食器と共に並べていきます
着付けは時間が掛かります御神酒を瓶子に注ぎ入れ
供物を供えて行きます八足台を設置
使者役は神事の打ち合わせ果物や野菜などが並びます
烏帽子を被る使者役こちらはホンダワラです
準備がひと段落したところで水分を取ります
祭壇が整ってきました先ほどのホンダワラを
重石に結び付けて海に沈めます
八足台に玉串を並べます中段に汐汲み用の容器が並ぶ
使者役の白丁装束です足元は草鞋を履きます
参列者は半纏を着用私も羽織をお借りしました
使者役は最後の打ち合わせもう直ぐ神事が始まります

汐汲み神事 (開始10:10、終了10:40)

 準備が終わると氏子総代の挨拶で10時10分に神事が開始され、修祓や献饌、祝詞奏上などが行われる。神事の途中で白装束の3人の使者役が順番に呼ばれると「オー」という返事をし、3人は海へ入って海水、馬尾藻(ホンダワラ)、浜砂の順で採取し、これらは宮司に手渡されて祭壇に奉納される。その後は玉串拝礼や撤饌などが行われ、最後に宮司の挨拶で10時40分に神事が終了した。

10時10分になると氏子総代の挨拶で参列者が祭壇前に集まり
汐汲み神事が始まります最初に修祓
祭壇をお祓いし八足台の玉串の次は
海もお祓いします祭場に戻り宮司
最後に3名の使者役をお祓い瓶子の蓋を開けて献饌
続いて宮司により祝詞が奏上されます
使者が一人ずつ呼ばれると順番に”オー”と返事をします
ここからが汐汲み神事が汐汲み神事たる所以です
桶と柄杓をのせた八宝を使者の一人に手渡し
3人の使者は海に向かいます桶と柄杓を中央の使者に手渡し
先頭の使者に柄杓を手渡すと海水をすくって
桶に注ぎ入れます桶と柄杓を手渡し
使者は一人で祭場に戻り宮司に海水を手渡すと
祭壇に奉納し、次は鎌の入った桶を使者に手渡します
使者は再び海へ向かうと中央の使者へ桶と鎌を手渡し
先頭の使者は鎌を使ってホンダワラを切り取り
桶に入れます数回繰り返し
陸側の使者が祭場へ移動宮司にホンダワラを手渡し
祭壇に奉納。最後は竹筒が入った柄(取っ手)付きの枡を
使者へ手渡し再び海へ向かいます
中央の使者へ枡を手渡し先頭の使者に竹筒を渡すと
浜砂をすくって枡の中へ入れます
数回繰り返し海での作業は終了します
枡を手渡すと海を離れ
3名の使者は祭場へ戻ります浜砂を宮司へ手渡し
祭壇に奉納します3名の使者は祭場前に整列
続いて玉串拝礼が行われます最初に宮司へ玉串を手渡し
神職と揃って二礼二拍手一拝
続いて氏子総代が拝礼します
続いて使者役3名は一人ひとり順番に
拝礼します最後に参列者の代表が拝礼
瓶子の蓋を閉めて撤饌すると
全ての神事が終了となります宮司の挨拶があり
最後に氏子総代の挨拶で汐汲み神事が終了します

照ヶ崎海岸 (出発11:20) → 高部屋神社 (到着12:00)

 神事が終わると道具をまとめてトラックに積んで11時20分に大磯港を出発し、12時に高部屋神社に到着すると後片付けと昼食を取って13時過ぎに解散となった。

枡には浜砂を追加で入れます海から重石を引き上げる
桶に入った海水と馬尾藻(ホンダワラ)
衣装を回収祭場の忌竹を外します
使者の一人が一升瓶に海水を満たします
祭壇から供物を回収荷物を駐車場へ運びます
宮司と神職はここでお別れ神事の道具をしまいます
10時50分頃に休憩を挟み
直ぐに作業を再開し荷物を纏めていきます
茣蓙を巻き取り荷物を纏め終えると
海岸を出発左手はポートハウスてるがさき
駐車場でトラックに荷物を積み11時20分頃に
大磯港を出発来た道を引き返し
12時頃にお宮に到着すると荷台から荷物をおろし
社殿に道具をしまいます茣蓙は境内で乾かします
使者役を乗せた車も到着こちらは倉庫へしまいます
12時半頃に昼食を取ります乾かした茣蓙を回収
後片付けが終わり13時15分頃に社殿の戸締り

 ※汐汲み神事(汐汲みの儀)へ。



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