上荻野かみおぎの

浅間神社

  上荻野字西富士野にある「浅間神社」は上荻野の鎮守で、祭神は「木花咲耶姫(こなはなさくやひめ)命」である。当社にはこの命の立像(高さは25cmで彩色塗り)を御神体としており、厨子に安置されている。こ厨子の高さは約1mで幅は38cm、台座は約60cmで正面に唐破風戸付3方に匂欄(こうらん)を回してあり、本殿の内部には江戸時代の戸帳があり表には銘文「天正13年(1585年)2月寄進、当所柳川達右衛門氏の寄贈」がある。当社創建は江戸時代といわれるが創立年月は不詳である。江戸末期までは当所華厳山「松石寺」の持社であったが、慶応3年(1867年)10月以後は総て神官の司るところとなった。
  大正11年(1922年)9月に社殿を改築しており、現在の社殿は昭和初期の再建である。昭和5年(1930年)に再建された2間4方瓦葺の鐘楼堂は、東京江戸橋で成功した字峰(みね)出身の「森屋太吉(明治4年〜昭和9年)」が寄贈し、再建碑の撰文と書は愛川町三増生まれで検事として活躍した「小野澤龍吉(慶応元年〜昭和12年)」の筆である。

浅間神社社号標・燈籠
石碑手水舎
鳥居鐘楼
拝殿本殿
上荻野児童館収納庫
石祠石碑
境内

太鼓

  



神輿

  子供神輿が6地区を渡御するが、大人神輿はない。



例大祭

  昔は10月16日に実施していた。6自治会から2人選出するが、地元浅間森は3人で合計13人で担当する。近年では10月15日頃の土曜日に行われ、上荻野地区の一番北側の大上(おおかみ)と呼ばれる7つの自治会の氏子により行われる。
  昔は神楽殿があったが、児童館に建て替えられたので、業者に依頼し仮設を設ける。大祭当日は美里劇団に出演依頼し、演劇や舞踊などを行う。またカラオケもある。昔は神楽や芝居を行った。
  沿道や境内に多くの露店が出店する。


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