花車巡行かしゃじゅんこう(後半)

DJAかながわ西湘山北支店 (到着10:35、出発11:10)

  山北駅を出発した一行は駅前大通りと県道76号が合流する付近にあるJAかながわ湘南山北支店で休憩を取り、ここでも地蔵尊と山北駅北口と同様に子供達による囃子の演奏が披露される。休憩中は堂山自治会からも茶菓子や飲み物が振る舞われる。休憩中には大小の花車共にグリスアップが行われるが、車輪を浮かせる必要があるので、花車を人力で持ち上げて4箇所の車軸にグリスを塗って行く。
  休憩後は県道76号を西へ向かって進み、岸入口交差点で左折して県道74号に入って南へ向かうが、県道76号に入るヘアピンカーブと岸入口交差点のT字路は、梃子と根綱そして引き綱が一体となった花車巡行の見せ場となっている。御殿場線の手前まで来ると花車からは花傘を抜いて線路下を通過し、山北町役場付近で再び花傘を取り付けて出発する。

ヤマザキデイリーストア山北駅前店サンライズやまきたを通過(大花車)
小花車は肉のスーパー三喜五十嵐酒店を通過
ここにも竹の鳥居がありますこの辺りも天井が活躍します
小花車と大花車が県道74号を横断
小花車は東へ進み柑橘果工マルエス倉庫
山北郵便局おおり医院を通過
大花車も山北郵便局を通過小花車はひまわり薬局
バーデンライフ山北を通過し休憩場所のJAかながわ
西湘山北支店に到着引き綱を巻き取ります
大花車も到着し敷地で休憩を取る
北側はJAのガソリンスタンドですここでも太鼓が並べられる
子供達には菓子パンが配られる飲み物とお菓子も出されます
休憩中に小花車では床板を外してグリスアップ
大花車でも片側ずつ持ち上げ車軸にグリスを塗ります
グリスアップは巡行中の1回だけ車輪の抵抗が低減します
一方、JAの建物前では子供達による囃子演奏
5分程の演奏が終わり休憩を終えると
小花車からJA前を出発
県道76号に出て左折します
続いて大花車が出発し山北藤野線に出て
左折しJAかながわ西湘エネルギーの山北SSを通過
(有)原自動車商会曹洞宗種徳禅寺を通過
一行は神奈川柑橘果工マルエス倉庫を通過し
先導の小花車から岸入口交差点へ入り
根綱と前梃子が協力して90度旋回して左折
続いて大花車も岸入口交差点で左折して
県道74号に入り南へ進む車輪の跡がくっきりと
小花車は十字路を越え大花車は十字路付近で止まり
小花車から花傘を抜いて国旗を外します
大花車でも花傘を抜き下へ降ろします
小花車大花車共に欄干を畳み
小花車では天井が降りる大花車でも万燈を降ろす

E室生神社 (到着12:10)

  山北町役場付近を出発した花車はここから上り坂を上がって行き、国道246号の宮地交差点を12時前に横断出来る様に総力をあげる。なお、太鼓は囃子を速い調子で演奏する。また、途中でまるい運送から御神酒の振る舞いがあるが、花車を停車させずにご馳走になる。
  国道246号前で2基の花車を詰めて待機し、警察官が自動車の流れを一旦止めてから一気に国道を横断する。この道は国道246号が現在のようにバイパスとして開通する以前からある道で、花車巡行の最後の難関となっている。交差点に入ったところから渡り切るまでは下り坂になっており、花車のスピードが出ると前梃子が追い付かないためにブレーキを掛ける。国道を渡り切ると急な上り坂になるため、一気に花車を押し上げる。横断の際には引き綱の先導は綱が弛まない様に、また曳き手の足に絡まない様に細心の注意が必要である。
  県道74号から馬場への入口は左側の引き綱を真っ直ぐ川村小学校の方向に引き、右側の引き綱は馬場へ入れる。馬場の入口まで花車が来たら左側の引き綱を馬場へ入れ、花車の左側の横綱と後綱を張って一気に右へ回して馬場入りする。花車は室生神社前に12時10分頃に到着するが、神輿が東回りの年は鳥居手前の電柱付近の馬場の真ん中に花車を留め置き、西回りの年は左の側溝側に花車を寄せて、神輿が花車の右側を通れるように留め置く。

天井が梯子で下へ降りる花傘を降ろした小花車が
先に出発し御殿場線の線路下を通過
花傘もギリギリなので若干摺りながら
線路下を通過します続いて大花車が線路下へ
確かに欄干を倒さないと通過できそうもありません
ローレルクリーニングを通過した小花笠は欄干を立て国旗をセット
大花車はクリーニング店前で停車小花車では万燈と花傘を上げ
屋上の中心に差し込む大花車でも欄干と国旗をセットし
塩ビ管で渡した花傘を万燈へ差していく
生涯学習センターを後にする小花車と大花車
小花車は坂道を上がり宮地交差点で一旦待機します
目の前は国道246号交通量は少なくないです
大花車も坂を上がり小花車との距離を詰めると
信号を全て赤にし11時55分に小花車が国道246号を横断
山北小田原線の関係でかなり斜めに横断します
小花車が横断を終えると直ぐに大花車も国道246号を横断
小花車は74号を東南方向へ大花車も道沿いに右カーブし
坂道を上がっていく小花車は小田原方向へ進むと
坂の途中で方向転換し
右手の道へ入ってお宮まで最後の直線
大花車も右折し馬場へ入ります
小花車は東へ進み砂道を進んで行く
鳥居近くまで来ると花車を田んぼ側へ寄せ
2基の花車を詰めて止めます時刻は12時10分
花車は直ぐに宮入りせずブルーシートを敷いて小太鼓を
並べて12時15分から囃子の演奏を披露
花車の宮入りは神輿の宮入り後になります
演奏中に境内へ入ってみると朝は無かった的屋が
境内に並びます昔はもっと多かったようです
社務所横で関係者は暫く待機子供達の法被を回収
社殿の東側にも露店が並び裏へ回ると
社殿裏側にも的屋がこちらは社殿前の的屋
鳥居まで的屋が続きます社務所前が警察官の詰め所
社務所の受付にはお守りの他絵馬や神矢なども販売
鳥居前では囃子の演奏が続いています
12時30分頃まで演奏し太鼓を撤収
時刻は12時35分演奏を終えると山北保存会は
社務所裏へ向かい直会が行われているテントへ
花車保存会に加わり囃子の保存会も直会を始める
13時になると花車へ移動纏は流鏑馬で使われます
囃子方は花車の中へ花車保存会は花車前に集まり
宮入り前の打ち合わせ13時30分頃になると演奏を開始

  花車が鳥居前に到着すると直ぐに馬場にブルーシートを敷き、12時30分頃まで囃子の演奏が披露されるが、これは近年になって始められた行事である。社務所裏では屋外に設けられた会場で花車保存会と山北保存会が直会に入る。この際、氏子総代からお礼の挨拶がある。なお、花車がお宮に到着しても直ぐには宮入りせずに、別に回っている神輿が宮入りするまでは鳥居前で待機する。

  この後は宮神輿宮入りへ。


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