神輿巡行みこしじゅんこう(前半)

@札場 (到着11:10、出発11:25)

 寄神社を出発した渡御行列は県道710号の神縄神山線を南下し、最初の休憩場所となる札場へ向かう。弥勒寺祭囃子保存会は神輿が寄神社をお発ちすると、直ぐに屋台から太鼓を運び出して神輿よりも先に札場へ向かう。札場では立って演奏できるように台の上に太鼓を設置し、神輿が札場へ到着するとオオシャを演奏して神輿を迎える。
 神輿を休憩場所で暫く揉むと神籬内に神輿を納め、神輿に祭壇を設置すると、「お休み処の式」と呼ばれる神事が執り行われる。神事が終わると暫く休憩を取り、休憩中に弥勒寺祭囃子保存会が馬鹿囃子を演奏する。休憩を終えた一行が札場を出発すると、弥勒寺祭囃子保存会はオオシャを演奏して神輿を送り出す。休憩場所の近くにはトラック1台とマイクロバス2台が止めてあり、神輿をトラックの荷台へ乗せて、行列の参加者はマイクロバスに乗り込んで次の休憩場所に向かう。
 札場は旧弥勒寺村の高札場のあった所で、現在は県道神縄神山線拡幅の記念碑が立てられている。直ぐ近くに曹洞宗の福昌院があり、境内の端には「左はたの道 右小田原道」の石の道標がある。この小田原道とは萱沼へ抜け、更に松田へ通ずる古道のことである。

行列は塩まきを先頭に旗持ち大天狗と小天狗が続き
榊持ちと杖持ち4名紋付袴姿の神輿警護が5名
賽銭持ちと神輿台担ぎ2名白丁8名に最後が神職(禰宜)
弥勒寺は屋台から小胴と大胴を運び出し
松田警察署寄駐在所の正面に止めてある軽トラに積み込む
神輿行列は県道710号神縄神山線を南下(下り坂)
先回りする弥勒寺行列は見応えがあります
最初の休憩場所である札場には神輿用の忌竹
弥勒寺は民家前で太鼓を設置正面は曹洞宗少林山福昌院
弥勒寺はオオシャを演奏行列が札場に到着する
馬は忌竹内に置きます神輿は直ぐに輿を下ろさず
忌竹前で勢いよく旋回します弥勒寺祭囃子保存会の
会員も神輿に付き神輿を揉んでいく
暫く揉むと神輿を差し上げ台の上に腰をおろす
弥勒寺は演奏を止め神輿では神事の準備
“お休み処の式が”始まる最初に修祓
参列者をお祓いしていく
続いて祝詞奏上最後に玉串奉奠
神事が終わると白丁にお神酒を振る舞う
休憩中に弥勒寺は馬鹿囃子を演奏
休憩が終わると演奏を止め白丁が神輿に肩を入れ
休憩場所をお発ちし神縄神山線を引き続き南下
弥勒寺はオオシャを演奏ここからは上り坂です
待機しているトラックの荷台に神輿を乗せ
馬と賽銭箱も載せる行列の参加者はマイクロバスへ
全員乗り込むと次の休憩場所である萱沼へ向けて出発

〇神輿渡御(寄神社〜札場)


A萱沼 (到着11:45、出発12:00)

 札場を出発した一行はマイクロバスと神輿運搬用のトラックで県道710号をさらに南下し、萱沼橋を超えた直ぐの所にある萱沼入口バス停で左折する。一行は滝湧沢沿いに北上し、寄地区で最南端に位置する萱沼集落にある萱沼地域集会施設で2回目の休憩を取る。萱沼地区が所属する祭囃子保存会が無いため、四保存会が順番で囃子の演奏を担当することになっており、令和6年(2024年)は大寺・宮地が担当した。休憩後は萱沼を出発し、来た道を引き返して3箇所目の休憩場所となる田代向へ向かう。
 令和6年(2024年)は萱沼を取材できなかったため、萱沼のみ翌年の令和7年(2025年)3月1日(土)の様子を紹介する。なお、この年は虫沢・田代祭囃子保存会が囃子演奏を担当した。

今年もご厚意でトラックの荷台に載せて頂きました
札場を出発した一行は田代向と立山橋を通過し
県道710号を南下萱沼橋を渡り萱沼入口バス停の
T字路を左折し滝湧沢沿いを北上
暫く坂道を上ると民家が現れ神輿のトラックを止めます
バスも停車して参列者が降車トラックから榊を降ろし
神輿を荷台から降ろすと萱沼地区での渡御が始まる
行列を組んで坂道を登っていきます
左手にある休憩場所の萱沼地域集会施設では
虫沢・田代が囃子を演奏行列は左折して
敷地内に入ります神輿が施設前に来ると
祭り囃子に囃され神輿を揉みます
暫く揉むと奥へ進み
神輿を忌竹内に入れると神輿を差し上げ
輿を下ろしてお休み処の式を斎行
神事後は食事をとり10分弱の短い休憩を終えると
神輿を差し上げて忌竹から神輿を出します
虫沢・田代は囃子を演奏神輿は施設前で回転
神輿は敷地を出ると右折して坂を下り
待機していたトラックの荷台に神輿を乗せます
参列者は後方のバスへ乗り込む私は再びトラックに乗り
萱沼を出発来た道を引き返し
神縄神山線に出て右折この年は晴天で暖かく
田代向バス停付近で左折しトラックを止めます

B田代向 (到着12:15、出発12:25)

 田代向は弥勒寺地区にあるため、囃子の演奏は弥勒寺祭囃子保存会が担当する。太鼓は軽トラックで運搬し、会員は徒歩で札場から移動する。田代向での演奏を終えると、弥勒寺祭囃子保存会は7箇所目の休憩場所となる弥勒寺へ移動する。

弥勒寺祭囃子保存会の軽トラックが到着し
荷台から太鼓を下ろし台に設置
弥勒寺自治会が準備を進める札場から徒歩で移動してきた
保存会のメンバーが到着神輿の到着を待ちます
パトカーが到着しました自治会は忌竹を準備
神輿とマイクロバスが到着荷台から神輿を引き
肩を入れて担ぎあげる
弥勒寺はオオシャを演奏短い距離ですが
列を組みます神輿は最後尾に付く
休憩場所前で神輿はグルグルと旋回
後ろ向きで敷地に入り忌竹内に納め
差し上げてから馬の上に下ろす
神事の準備をしお休み処の式
式が終わると馬鹿囃子を演奏参加者は飲食を取る
休憩が終わると囃子を止め神輿がお発ち
敷地を出てトラックの荷台へ乗せる
私は交渉の末トラックの荷台に乗せて貰える事になりました

C虫沢/虫沢地域集会施設 (到着12:40、出発12:50)

 田代向を出発した一行は虫沢川沿いに北西へ移動し、4箇所目の休憩場所となる虫沢地域集会施設で休憩を取る。虫沢での囃子の演奏は虫沢・田代祭囃子保存会が担当する。各休憩場所ではそれぞれの地区が飲食を提供する。

虫沢地区の山道を進み目的地に到着
関係者はマイクロバスを降り行列を組みます
神輿をトラックからおろし渡御を再開し
虫沢地域集会施設に向かう坂を登る一行
施設内では虫沢・田代祭囃子保存会が囃子を演奏
渡御行列は敷地に入るが神輿は通りで暴れます
旋回する神輿ようやく敷地内へ押し込むが
敷地内でも暴れますしばらく揉むと忌竹内へ
神輿をおろしお休み処の式が執り行われる
休憩中は食事が振る舞われるサンドイッチをいただきました
休憩を終え神輿がお立ち虫沢田代が囃子を演奏
神輿は敷地を出て来た道を引き返す
神輿をトラックの荷台にのせ関係者はマイクロバスへ
来た道を引き返し次の田代を目指します

D田代/田代地域集会施設 (到着13:10、出発13:20)

 虫沢を出発した一行は来た道を引き返し、田代橋の手前にある田代地域集会施設前で5回目の休憩を取る。田代での囃子演奏は虫沢に引き続き、虫沢・田代祭囃子保存会が担当する。

田代地区にやって来ました馬を降ろします
神輿を荷台から下げ担ぎあげて差し上げます
一行は北へ向かって進みます田代地域集会施設では
虫沢・田代祭囃子保存会が囃子で神輿をお出迎え
神輿は施設前でグルグルと旋回します
暫く暴れると白丁は神輿を差上げて
輿をおろします神輿に祭壇を設置し
お休み処の式が斎行式後は食事を取りながら休憩
休憩後に神輿に肩を入れ差し上げる
虫沢・田代は囃子を演奏神輿は北へ向かうも
その場で旋回再び北へ向き
前方で待機しているトラックへ関係者はマイクロバスへ
田代地区を出発し次の宮地地区を目指します

E宮地/宮地多目的集会施設 (到着13:30、出発13:45)

 田代を出発した一行は中津川の左側を北上し、6箇所目の休憩場所となる宮地多目的集会施設にて休憩を取る。

トラックとマイクロバスは宮地地区に到着しました
神輿を荷台からおろし差し上げます
寄は各地区が離れているため移動の大半が自動車で
休憩所の近くのみ神輿を担ぐ右手が多目的集会施設
左手の民家では大寺・宮地祭囃子保存会が演奏
渡御行列は宮地の多目的集会施設を通過
坂を登りそのままの向きで後退
施設前で180度旋回して神輿を差し上げ
輿をおろしますここでもお休み処の式が
行われます式を終えて暫しの休憩
桜餅を頂きましたm(_ _)m休憩を終えると
神輿を差し上げて多目的集会施設を出発
大寺・宮地は囃子を演奏一行は坂を下る
下に止めてあったトラックを神輿の方へ移動し
神輿を荷台へのせる関係者はマイクロバスへ
宮地を出発し次の弥勒寺を目指す

 この後は神輿巡行(後半)へ。

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