国府祭こうのまち
(二十四軒町若宮囃子太鼓保存会編)

注連縄張り (旧東海道)

  毎年5月5日に行われる国府祭に平塚八幡宮が参加するため、二十四軒町では二十四軒町若宮囃子太鼓保存会が参加し、平塚八幡宮から祭場である大矢場(馬場公園)まで山車で同行する。ここでは、平成29年(2017年)5月5日(金)に行われた国府祭当日と、3日(水)に行われた準備の様子を紹介する。
  国府祭の準備は毎年3日に行われ、朝8時から二十四軒町の町内を通る旧東海道の両側に注連縄を張る。

準備は毎年5月3日に行われる最初に朝8時から注連縄張り
二十四軒町内を通る旧東海道の両側だけに
注連縄を張っていく向う側が北側です
東側(平塚駅方面)は県道61号まで
南側が終わり北側に合流
交差点は一旦区切ります平塚本宿郵便局を過ぎ
8時40分頃に終了二十四軒町自治会館へ戻ります


山車組み立て (二十四軒町公園)

  注連縄張りが終わると自治会館へ戻り、二十四軒町若宮囃子太鼓保存会が国府祭に参加するために、山車の準備が行われる。自治会館前には山車を組み立てるスペースがないため、トラックに山車の部品を積み込んで、二十四軒町公園に移動して山車の組み立てを行う。平成29年(2017年)は今までで一番早く11時30分に終わり、昼食を取って13時に自治会館へ戻った。

自治会館にはトラックが到着物置のドアを開ける
トラックを前方に移動させ
物置から山車の部品を運び出す
トラックでは後ろのアオリを外し
角棒から載せて行く
どうやら自治会館前では組み立てず、別の場所へ
移動する様です物置からは角材以外にも
様々な部品が出てきます
一度に全ては積みきれないので積み荷作業は一旦中断
組立場所へ移動します会館内では押入れから
備品を取り出し外へ運び出し
乗用車に積み込みますこちらは発電機
部品を降ろしたトラックが戻り残りの部品を積んでいく
作業が終わると組立場所へ徒歩で移動
トラックも出発し線路方向へ移動
夏祭りでも利用した二十四軒町公園です
ここなら十分な広さですシートには前半で降ろした部品
トラックのアオリを下げ積んできた部品を降ろす
山車が大きいので使う部品も多いです
山車の組み立てが始まりまずは土台から
短い土台を長い土台で挟みます
すき間に角材をはめる補強金具で仮止め
どうやら土台の上に床を貼る構造のようです
土台が終わると今度は柱・・・
の前に合板の床を敷いて足場を確保
続いて運転席側から柱を立て
横架材を渡す柱は計6本
正面にも横架材を入れ構造を強くします
こちらは締太鼓用の椅子先に載せて足場に使う
正面には一番端に短い柱を立て横架材を渡す
こちらは大太鼓用の部材とにかく補強金具が多いです
前後に梁を渡し
軒桁を渡すカケヤでほぞをほぞ穴へ
もう一方の軒桁も梁の上から固定
中央の柱の上にも梁を渡すこちらは棟木です
一旦梁の上に置き小屋束を3本
梁の中央に立ててから
棟上げ無事に上棟できました
軒桁や梁は補強金具で柱にしっかりと固定
上棟が終わると9時50分頃に休憩を取ります
10分程休憩し10時に再開
骨組みの次は屋根に取り掛かる
屋根のパーツを持ち上げて上に被せ
固定する運転席の上部にも部材が
屋根は切妻です
光を通すので屋根の下は明るい
こちらは屋根に載せる棟補強金物を本締め
柵と欄間を準備
ここで合板の床をビスで固定する
正面の飾りをはめ周囲を固定
続いては破風を取り付ける
破風は折り畳み式です運転席側にも取り付け
続いて欄間の取り付け欄間の下は提灯枠
欄間があるとは凝ってますね先ほどの棟を上げる
この長いボルトは提灯枠の固定用です
棟を屋根に取り付ける提灯枠はボルトで斜めに固定
反対側の欄間と提灯枠を取り付ける
破風の頂点には大鬼を取り付け運転席側にも提灯枠
ナットの位置で枠の角度を調整いいアイディアですね
柵を固定運転席上部に発電機を載せる
アオリを外した穴を利用して山車をロープで固定
反対側も柵を設置発電機の排ガス用ダクト
柵はビスで柱に固定
最後の作業は電球と提灯の取り付けです
段ボールから提灯を取り出す飾り付け前の山車です
ソケットの付いた電線を伸ばしバッテリー側から
軒下を伝って正面の提灯枠へ
提灯を運び足場の上に並べて行く
サイドの固定金具を取り付ける大きい提灯用の引っ掛け棒です
自治会館から足らなかった20ワットの電球が届きました
発電機はロープで固定電球を手渡し
ソケットに回し入れ提灯の中に入れる
立派な山車なので組み立てだけでも見応えがあります
町内の協力があってこその華やかな祭り囃子です
締太鼓の枠を載せ正面に設置
両サイドには細長い提灯運転席側にも提灯を並べる
紅白幕をあおりを覆うように回します
最後に提灯の高さ調整欄間が見える様に下げます
作業が終わり時刻は11時30分作業時間が毎年早まってます
木の根が地面から出ていたので安全のため取り除く
運転席側正面
左側面(出入り口)右側面
お昼は公園で頂きます足場を利用したテーブル
ご厚意で私も頂きました13時に昼休憩を終え
これから自治会館へ戻ります皆さまお疲れ様でした


国府祭 (準備〜平塚八幡宮)

  ここからは平成29年(2017年)5月5日(金)に行われた、国府祭当日の様子を紹介する。当日は朝7時に自治会館に集合し、太鼓の準備を行う。準備が終わると、平塚八幡宮で行われる発御祭に出席するために、囃子太鼓保存会のメンバーは山車に乗って平塚八幡宮へ移動する。

国府祭当日は7時に自治会館前日4日にほぼ締め上がり
出発前の最終調整山車が到着し
7時半に副会長宅へ大太鼓を積み込み
再び自治会館へメンバーが増えてきました
大太鼓を山車に固定
締太鼓の調整が終わり山車へ運ぶと
音色を確認して枠へ設置
出発5分前に山車の前に集合し保存会が一本締め
8時になると山車へ乗り込み二十四軒町自治会館を出発
ぶっこみから屋台を演奏十字路を右折すると
旧東海道へ出て右折し交差点で左折
県道61号を北へ進む太鼓の音が鳴り響きます
検察庁前交差点を右折し国道1号を東へ
左手に杜が見えてきました平塚八幡宮前で山車を止める
境内前には神輿のトラックと八幡の山車が既に待機中
二十四軒町では締太鼓を外しここでも調整を始める
メンバーは山車から離れ参道を通って社殿へ向かう


                    

発御祭 (平塚八幡宮)

  平塚八幡宮の社殿前では8時30分から発御祭が執り行われ、二十四軒町若宮囃子太鼓保存会も参列して玉串奉奠を行う。発御祭は20分程で終わり、メンバーはお神酒で身を清めてから山車へ戻る。

社殿前には既に多くの人八幡宮の大神輿と宮神輿
世話人が参道の東側へ整列二十四軒町は西側へ
白装束は宮神輿の担ぎ手です参列者が揃うと
手水舎にて宮司と神職が身を清める
一旦横に並び厳かな雰囲気です
参道を通り社殿へ向かいます
8時30分丁度に発御祭が始まる
まず最初に修祓宮神輿に続き
宮司や神職参列者をお祓い
続いて宮司一拝緊張感が漂います
続いて宮司により祝詞奏上
続いて玉串奉奠宮司に続き世話人
こちらは議員さんでしょうか続いて神輿会
八幡太鼓保存会と二十四軒町若宮囃子太鼓保存会
続いて撤饌、最後に宮司一杯で発御祭を終える
時刻は8時50分、宮司と世話人の挨拶があり
参列者は社殿前に並びお神酒を頂く
こちらでは神輿会の挨拶幟を手にする世話人
参道に列を作っていく二十四軒町も社殿へ向かい
お神酒を頂いてお清めをします
その後は社殿を離れ国道1号に止めた山車へ戻る
行列は9時頃に社殿前を出発宮神輿と
宮司も続く橋を渡る宮神輿
笛担当の巫女と触れ太鼓は右折してバスへ向かう
提灯と幟は参道の両側に列を作り、その間を宮神輿が
通過して宮出し左折してトラックへ向かう
山車へ乗り込む二十四軒町宮神輿がトラックの荷台へ
まだ神輿は出発できませんが9時17分に二十四軒町が
一足先に出発太鼓を打ち鳴らします

  平塚八幡宮を出発した二十四軒町の山車は国府祭の祭場である大矢場(馬場公園)へ向かう。

  ※大矢場までの往復路と馬場公園での様子は下記のページを参照

  大矢場(馬場公園)



御旅所祭 (まちかど広場)

  大矢場から戻って来た平塚八幡宮の一行は直ぐに宮入りするのではなく、まちかど広場に設けられた御旅所にて18時から御旅所祭を執り行う。二十四軒町若宮囃子太鼓保存会も出席し、代表者が玉串拝礼を行う。

御旅所のまちかど広場山車は広場には入らず
そのまま直進八幡の前の道路脇へ止める
メンバーは山車を降り徒歩で移動
横断歩道を渡り祭場のまちかど広場へ
入口付近に大神輿奥には馬入の山車が
馬入は大矢場には来ませんがここから参加します
御旅所祭に先立ち馬入の山車が移動
まちかど広場を出て右折この先の道路脇で待機します
18時から御旅所祭が始まる初めに修祓
神輿と榊をお祓い神職と巫女をお祓い
世話人と役員参列者をお祓い
続いて宮司一拝祝詞奏上
巫女の笛の演奏が始まり宮司から玉串奉奠
続いて世話人神輿会
最後に八幡・二十四軒町馬入が揃って拝礼
最後に宮司一杯メンバーはまちかど広場を離れ
徒歩で山車まで移動手前から八幡
馬入そして先頭の二十四軒町
最初に馬入の山車が移動二十四軒町の前に出て
先頭に立ちます後方には八幡宮の行列
馬入の祇園囃子には笛が入ります
行列を先導する馬入二十四軒町もぶっこみから
囃子を演奏直ぐには出発せず
しばらく待機します笛を奏でる巫女が通過
提灯と幟大神輿が八幡の横を通過
行列が二十四軒町の横を通過大神輿が
山車の横を通過し商店街を東へ練り歩く
再び幟が続き最後尾の役員が通過すると
八幡の山車が出発し二十四軒町の横へ


宮入り渡御 (湘南スターモール〜大門通り〜平塚八幡宮)

  まちかど広場での御旅所祭が終わると、馬入の山車を先導に行列を作り、二十四軒町の山車が最後尾に付く。一行は湘南スターモールを東へ進み、途中で左折して大門通りに入って、19時頃に平塚八幡宮に到着する。

18時30分頃になると最後の二十四軒町が出発し
八幡と並走国府祭最後の競り合いに
二十四軒町八幡共に力が入ります
太鼓はこの日一番の盛り上がり
ここで一旦八幡の山車が前に出るが
二十四軒町の山車が再び追いつき
再び激しい競り合い
交差点まで来ると八幡が先に進み
左折して大門通りへ入る二十四軒町も左折で八幡に続く
平塚八幡宮まで最後の直線ここは表参道とも呼ばれます
まちかど広場からは休憩を取らずにお宮を目指す
バス通りを横断し
北へ進む二十四軒町お宮はすぐ目の前です
国道1号に出るとそのまま直進して
国道1号を横断一の鳥居前で右折
神輿は鳥居を潜り社殿へ向かう山車は東へ進み
車御祓所の鳥居から宮入り
敷地内で切り返して山車を止めると
メンバーは山車を降りて社殿へ向かう
大神輿は二の鳥居を潜り社殿前へ
神輿の到着を待つ世話人達19時10分に社殿前へ着き
甚句を入れ激しく
揉む神輿5分ほど揉むと
神輿会会長の合図で神輿を馬の上におろす
世話人代表と神輿会会長の挨拶があり
三本締めて無事に国府祭の渡御を終える
社殿を離れる二十四軒町時刻は19時20分
山車に乗り込むと太鼓を叩いて
平塚八幡宮を出発し国道1号を左折


片付け・直会(二十四軒町自治会館)

  大神輿が無事に宮付けされると、二十四軒町若宮囃子太鼓保存会のメンバーは山車へ乗り込み、二十四軒町自治会館へ戻っていく。自治会館へ到着すると山車を解体し、最後に会館内で直会を行って解散となる。

宮の前交差点を右折平塚駅へ向かい
平塚駅前交差点で右折湘南スターモールを西へ
街灯が少なくなってきたので撮影は一時中断
19時35分に自治会館へ到着山車を降りると
保存会代表の挨拶があり一本締め
直ぐに後片付けに取り掛かる締太鼓をおろし
大太鼓を外す足場板を渡し
梯子を2本立てて足場を作ります
中では締太鼓を緩める足場は両側に設置
提灯と電球を外し
電線を抜き取る中では提灯と電球の片付け
提灯枠を外し屋根をおろす
屋根部の解体が終わりました外した部材は道路脇へ
山車の解体は若宮社例大祭で紹介したので
ショートカットしています最後に土台を外すと
荷台を掃除し後ろのアオリを取り付ける
山車が大きいので解体だけで約1時間掛かります
さらにここから部品をしまう作業があります
倉庫が小さいのでしまうのにコツがいります
まるでパズルの様ですしまうだけでさらに30分
片付けの後は21時半から直会皆さまお疲れ様でした


平成29年(2017年)国府祭日程・平塚八幡宮
行事場所時刻
2日米とぎ平塚八幡宮15:00
3日餅つき平塚八幡宮9:00
4日禊行扇松海岸6:00
茅刈り馬入・河原7:00
粽作り平塚八幡宮9:00
神輿磨き・準備9:00
諏訪社例祭・宵宮祭・直会17:30
5日発御祭平塚八幡宮8:30
社頭発御9:15
迎神使の迎え切通10:30
神揃山着神揃山11:30
大矢場発御馬場公園16:00
御旅所祭まちかど広場18:00
八幡宮着平塚八幡宮19:10
還御祭・直会19:15
6日神輿殿・片付け平塚八幡宮9:00


その他の行事

●平成25年(2013年)8月15日・・・二十四軒町夏祭り
●平成25年(2013年)8月15日・・・平塚八幡宮例大祭
                  (二十四軒町若宮囃子太鼓保存会編)
●平成26年(2014年)8月16日・・・若宮社例大祭
                  (二十四軒町若宮囃子太鼓保存会編)



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