飯山いいやま

神社の紹介

  飯山部落の平山坂の途中に江戸時代の創建と伝えられる「白山神社」がある。祭神は「伊邪那岐命」であり、御神体は木彫で高さ20cm程の神が蛇を抱いている像である。御神体は一時飯山の竜蔵神社に移したことがある。
  当社の創立由緒等は不詳だが、当所近くの下古沢の本杉重三郎氏所蔵の子文書『白山権現宮造営記録(下古沢、本杉重三郎家所蔵)』によると、江戸時代の宝暦7年(1757年)に「白山社」の宮山の雑木を売って、その代金を約30年貸し付けていた利息も積もって11両1分300文となり、村内(下古沢)から勧化して得た寄付金とを合わせて造営にあてている。造営には長谷村の大工七郎左衛門を呼んで見積もらせて、その建築費は20両で注文をし、このほか宮殿(1坪)の覆屋は別に出費しており、この書類の内に覆屋並びに本殿の棟上げや御遷宮の記事が書かれている。
  社前には本杉家にて宝暦7年(1757年)に再建された石造りの明神型鳥居があり、拝殿前には石造りの春日型燈籠が2基建立されている。神楽殿は明治41年(1908年)に焼失したが大正年代の初めに再建された。

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白山神社鳥居
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社殿道路舗装記念碑
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境内

太鼓

  



神輿

  拝殿での神事の後は境内で神輿のお祓いが行われ、10時30分には子供神輿が出発し、村内を一周する。神輿は15時頃には旗谷までまわって神社へ戻ってくる。



例大祭

  9月15日に行われる。
  祭りの前日に幟立てと掃除をする。境内が危険なため、以前は準備の時に村全員で神社敷地の周囲を板や丸太を素縄で組んで囲いを作った。
  当日の9時頃から宮世話人や神輿を担ぐ子供会関係者らが集まり始め、式典は10時から30分程行われ、宮世話人は拝殿に上がり、子ども会関係者は境内で参加する。神官(飯谷氏)により降臨・祓い・祝詞奏上・玉串奉奠の順に神事が執り行われる。
  近年は余興は行わず、21時頃まで宮世話人がハナをかけるに来る人達を迎えるのみである。20年前位前までは朝のうちに式を行い、午後から余興の準備をして、18時頃からお神楽を始めた。その後は芝居となり、23時頃まで賑わった。芝居は愛甲や座間・中津から買った。その後のある時期には村民によるカラオケなどを行うようになった。


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