山北道祖神祭やまきたどうそじんさい
(池田庭編)

池田庭について

  萩原上には地蔵堂(尊)があり、台、萩原上・中・下、馬場(ばんば)と田屋敷(たやしき)の一部の祀っている。このうち、萩原下と馬場・田屋敷の一部とで形成されているのが池田庭であり、ちょうど地蔵堂を祀る地域と重なる点が注目される。こうしたことは吾妻山の吾妻神社の場合にも当てはまり、吾妻神社を祀る地域は庭でいうと、台・萩原上・池田庭である。
  祭典の役割分担は昭和45年(1970年)頃から自治会の組織に沿って行われるようになった。その役を順に上げると、相談役3名・総括3名・会計2名・本部16名である。総括とは祭典の総責任者のことで、池田庭を構成する萩原下・田屋敷・馬場の各1名ずつがその役に就く。会計は自治会の会計担当者がそのまま担当者になる。本部役員には庭内の各組長と子供会の会長などが就く。



準備

  池田庭では1月4日に屋台と屋台に取り付ける花傘の点検、および整備が行われる。7日の晩からは子供会において太鼓の練習がある。屋台の巡行を行う前日の晩には子供会と母親クラブが主体となり、消防詰所において紙を材料にして花作りをする。

花車

  池田庭では誕生祝いや成長祝いとして提灯の奉納を各戸に呼びかける。応じた家々では組長に子供の名前を知らせて申し込む。年末に組長が祭典費の徴収とともに、その奉納提灯代を集めて回る。
  山車に関わるのは、太鼓指導3名・連絡係3名・花車責任者2名・引梃子6名・根綱5名・横綱6名・2階5名・警備先導48名・花車曳手12名である。梃子役は道を曲がるときに棒を使って山車の方向転換を行う。



  当日の朝には山車担当者、子供会、母親クラブによって山車および花傘の飾り付けが行われる。15時からはドンド焼きを行い、それが終わると山車の担当者と子供会が主体となって山車の庭廻りを行う。翌日の午前中にも同じく山車の庭廻りをする。また、母親クラブを中心にしておむすび作りが行われる。昼近くになると、各庭合同による巡行を行うために集合場所の山北体育館前に向かう。



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