豊八幡神社例大祭(宮下編)
八坂神社
宮下は地元に八幡神社があるので、この種の小祠ははっきりしていない。ただ、八幡神社の境内にある「八坂神社」の祭りが、今では宮下の主催するような形になっている。これを天王さんと呼び、4月8日が祭り日で慰霊祭を兼ねている。昔は祭礼がなかったが、昭和になってから神主が来て祝詞をあげるようになった。当初は宮下だけで行っていたが、その後は豊田全体で祀るようになった。祭礼には豊田中で集まり、境内には露店などが出て賑わった。また、神楽や芝居などの余興もあり、宮下だけ子供神輿が出た。しかし、戦後は神主の祝詞だけになった。
なお、この八坂神社は『風土記稿』の中に、八幡宮の末社として「牛頭天王」の名で記されている。
狛犬 | 八坂神社 |
宮下は昔は60軒ばかりの部落だったといわれ、昭和55年(1980年)の『豊田地区自治会名簿』には234戸となっている。『風土記稿』には「豊田庄4ヶ村及び打間木村の鎮守」とある豊田の八幡宮があり、宮下村の名前の由来はこのことに由っている。
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