比々多神社ひびたじんじゃ大祭たいさい
(栗原編)

栗原について

  かつて江戸時代に三之宮村から分村した栗原村は、現在の住所表記では三ノ宮となっているが、自治会は栗原自治会として三ノ宮自治会とは完全に独立して活動している。当サイトでは三ノ宮と栗原は別の地区および組織として取り扱っていく。
  栗原として祀っている氏神は三ノ宮と同様に比々多神社であり、比々多神社の大祭では栗原として三ノ宮とは別の組織として参加しており、比々多神社の大祭は神戸を加えた三地区の合同の祭礼として成立している。大祭では氏神を独自に持つ神戸とは異なり、栗原と三ノ宮が合同で活動する場面が多くみられるが、その立場に関しては古くからの習わしが現在でも引き継がれており、祭礼行事での順位や神輿を担ぐ位置などは三ノ宮が上位となっている。
  栗原では三ノ宮の三和会と同様に、平成20年(2008年)頃に栗原青年会から栗原祭保存会と名称を変え、現在の社会情勢を反映した組織作りを行っており、比々多神社の祭礼を盛り上げている。
  ここでは平成30年(2018年)に行われた比々多神社の宵宮と大祭において、栗原地区の活動を中心に紹介していく。



大祭までの活動 (太鼓練習と準備)

  平成30年(2018年)4月1日(日)に、比々多神社にて大祭に向けた会議が開かれた。栗原での太鼓練習は1日から始まり、21日(土)の宵宮の前日まで栗原自治会館にて計11日行われた。時間は19時30分から21時30分の2時間で、会館前に雨除けの庇を設置して行われる。大祭の2週間前の4月8日(日)には朝9時から花車の組み立ておよび、山車の飾りの準備などが行われる。なお、宵宮の前日の20日(金)にも太鼓練習が行われるが、この日から花車での部落廻りが開始される。

自治会館前に庇を作り太鼓の練習を行う
締太鼓は4個並べます練習後に締太鼓を緩める


宵宮準備 (集合8:00)

  ここからは平成30年(2018年)4月21日(土)に行われた宵宮の様子を紹介する。大祭の前日の宵宮では朝8時に栗原自治会館へ集合し、午前中は幟立てや山車および神輿の準備などが行われる。

●幟立て (開始8:30)
  宵宮で最初に行う行事は8時半から行われる幟立てで、比々多神社の西側にある馬場尻と呼ばれる場所で行われる。以前は竿から立てて日の丸の国旗を揚げていたが、現在ではスチール製の竿が常設されており、国旗を揚げるのみとなっている。

栗原へ行く前に比々多神社で参拝を済ませ
7時半前に栗原自治会館に到着花車は既に組んであります
7時50分に祭保存会の会長が玄関と倉庫の鍵を開ける
人形山車の飾りの部材です軽トラックが到着し
倉庫前へ止める自治会館の雨戸を開ける
半纏をお借りしました倉庫から提灯枠や
柱を取り出し軽トラックの荷台へ
軽トラックはもう一台どうやら
人形山車の部材の様です荷台に積み終えると
荷台に乗り込み自治会館を8時10分に出発
三叉路を左へ進み三之宮自治会館を通過
西側の駐車場に軽トラックを止め荷台から降りると
近くにある馬場尻へ移動
8時30分頃になると栗原自治会長の挨拶
西側にある常設の竿に移動し
ロープに日の丸を結び付けゆっくりと上げて行く
以前は毎年竿を立てていました現在は国旗を揚げるだけです
幟立てを終えると馬場尻をあとにし
比々多神社へ向かう境内では三ノ宮が山車の準備

●山車準備 (開始8:35)
  幟立てが終わると比々多神社の境内へ移動し、神楽殿の裏に保管してある山車を境内の中央へ移動し、山車の準備を行う。

神楽殿の裏から栗原の山車を引き出し
外へ出すと
反時計回りに90度旋回
前に進み直ぐに方向転換
金棒を受け取って来たようです山車の上では掃き掃除
社殿前では幟旗の準備栗原の軽トラが境内へ移動
三ノ宮の山車はほぼ準備完了こちらは総代さんでしょうか
供奉行列で使われる道具の様です
掃き掃除を終えた山車を移動させ
参道に上がりコンクリートの上で
方向転換参道から山車をおろし
三ノ宮の隣に並べる軽トラから梯子や柱を降ろす
栗原の山車では濡れたタオルで拭き掃除
明日は神楽が奉納されます車輪の軸に油を差す
舞台上では柱を立てて行く
油の入った竹筒は舞台下に山車の準備は途中ですが
人出を分け神輿殿へ移動

●神輿準備・神輿洗い (開始8:55)
  山車の移動が終わると三和会と協力して神楽殿に保管されている神輿を参道へ移動し、神輿洗いと称してタオルで乾拭き掃除を行う。神輿の掃除が終わると大祭での宮出しと宮入りに向けてリハーサルが行われる。ちなみに、神楽殿や拝殿での出し入れの際に鳳凰を抜き差しする役目は、三ノ宮の三和会の会長のみとなっている。

三和会と協力して神輿の準備に取り掛かる
轅に台を載せ三和会の会長が
鳳凰を抜きます
栗原祭保存会の会長に渡され社殿へ運ばれる
轅から台を外し神輿を持ち上げながら
少しずつ馬を手前にズラし
台車を移動させ箱台輪にはめる
馬を抜き神輿を神楽殿から
出します神楽殿裏では畳を敷く
神輿を台車ごと移動し
社殿前へ参道に止める
山車では支え柱を立てる参道で神輿を
180度旋回
担ぐための竹棒のようです山車の骨組みはほぼ完了
台車の車輪を固定し馬を準備
台車から抜いて馬の上におろす
抜いた台車は神楽殿へ
神輿はタオルで乾拭きします山車では提灯枠の調整
三ノ宮も車軸に油を差す神楽殿裏は控室になる様です
神輿洗いが終わると三和会の会長から説明があり
拝殿の正面の扉を外していく
拝殿から鳳凰と台を運び出し鳳凰を
露盤へ差し込む輿棒に肩を入れ
神輿を担ぎ上げると参道で180度旋回
これから大祭当日に向けてリハーサルが行われます
石段を上がり拝殿前に来ると
さらに階段を上がり前棒を拝殿へ載せる
ここで轅に台を置き鳳凰を抜きます
神輿を後方にずらし位置を確認
安定感がないので再び拝殿側にずらし
箱台輪の端を拝殿へ載せる
鳳凰が露盤に入ることを確認
位置はここで決まりの様です会長から説明があり
今度は神輿をずらして拝殿の内側へ寄せる
鳳凰を持ち上げるが露盤に入らず
神輿をさらに拝殿へ入れ鳳凰を露盤へ差し込む
轅を抱え上げ拝殿内に神輿を収めると
馬を入れて神輿をおろす
後ろの轅が収まるようにさらに神輿を奥へずらす
鳳凰を露盤から抜き
下におろすと再び鳳凰を持ちあげ
露盤へ差し込む社殿の外へ出て
拝殿の扉を閉め賽銭箱を元の位置へ戻す
神輿のリハーサルを終え10時に解散します
山車の準備も完了し栗原は西側の駐車場へ移動
軽トラックへ乗り込み栗原自治会館へ戻ってきました
自治会員はテント下で休憩中軽トラから荷物をおろし
倉庫へしまいます茶菓子で柏餅を頂きました
ご祝儀のお返しは豆絞り掲示板へのし紙を貼っていく
比々多神社では神輿の準備5ヶ所の捩りを丸棒で締め
鳳凰の嘴に飾りを咥えさせ紙垂を付ける
12時10分になると自治会館で昼食を取ります

  比々多神社で山車と神輿の準備が行われている間に、自治会館ではテントやのしの掲示板、花車(トラック山車)などの準備が行われ、準備が終わると自治会館で昼食をとる。



部落廻り/昼の部

  昼食が終わると太鼓を花車へセットし、太鼓を叩きながら栗原地区を巡行する部落廻りが行われる。

●1回目 (出発13:45、到着14:00)
  最初の部落廻りでは栗原自治会館から西南(善波と坪ノ内方面)に広がる地区を巡行していく。

昼食を終えると倉庫から締太鼓を出し
ベニア板の上へ並べてボルトで締めて行く
大太鼓も出して花車の柱に縛り付ける
締太鼓にロープを結び花車の枠へセット
もう一つ運び出し枠へ嵌めて
布を被せますこちらは受付になります
のし紙が増えて来ました私のも貼って頂きました
13時45分になると花車へ乗り込み
太鼓を叩いて自治会館を出発
田中左官工業所前を通過坂を下ります
T字路で右折しさらに突き当りを右折
ゆるやかな上り坂です途中で左折し
左はいせはら塔の山緑地公園パークセンターを通過し
上り坂の途中で右手の道に入る
民家がありません眺めは最高です
山道を抜け住宅地へ戻ってきました
ここはバス通りになります突き当りのT字路を
左折し再び山道へ
しばらく進むと右手の空き地で切り返し
来た道を引き返し久昌山保国寺(曹洞宗)を通過
バス通りに戻り民家が増えて来ました
T字路を右折すると左手には栗原自治会館
14時過ぎに到着20分程の巡行でした

●2回目 (出発14:20、到着15:10)
  2回目の部落廻りは栗原自治会館から北東(三ノ宮方面)に広がる地区を中心に巡行していく。栗原地区は民家が散在しており、山坂が非常に多い地形になっている。

15分ほど待機すると叩き手が交代して
14時20分頃に再び部落廻りへ向かう
突き当りのT字路を右折し先程とは違う道を巡行します
突き当りを左折し直ぐに分かれ道を右手へ
次の分かれ道は左へ緑が広がります
天気が良く気持ちがいいです道沿いに右カーブ
住宅が見えてきました途中でご祝儀を頂きます
坂道を下り先ほどの分かれ道に戻る
栗原は自治会が独立していますが住所は三ノ宮になります
突き当りを右折し山側へ進む花車
長光山法泉寺(日蓮宗)を通過花車で回ると栗原の
自治会範囲が良く分かります民家の敷地で引き返す
急遽私が大太鼓を叩くことにバス通りに入り
突き当りを左折叩きながらの撮影です
恵泉女学園園芸短期大学の門の前に花車を止め
休憩を取ります10分程で休憩を終え
太鼓を叩いて花車が出発右手のバス通りを進み
栗原バス停の手前を右折し副会長宅前を通過
栗原川を渡り十字路を直進
ここでもご祝儀を頂きましたしばらく進むと
民家で5分程休憩し来た道を引き返す
物凄く道が狭いです坂道を下ると
先ほどの十字路を左折木が屋根に当たってます
民家が見え橋を渡り
道沿いに右折左折してバス通りへ入り
直ぐに右折し埒のいずみを通過
地元の人しか通らない道ですバス通りに出て右折し
T字路を右折すると目の前は栗原自治会館
会館前では迎え太鼓15時10分頃に到着
2回目は50分ほど掛かりました山車でも太鼓を叩き続け
二カラで5分程競り合います
太鼓を止めると氷を割ってポリバケツへ
受付には日除けの簾をポリバケツへ飲み物を入れる
16時頃になると再び太鼓を叩く
写真には写っていませんが私もだいぶ叩かせて頂きました
太鼓を止めると締太鼓を外し
会館内で増し締め栗原では必ず
室内で太鼓を締めます締太鼓を枠へセット
休憩を挟みながら太鼓を叩きます
叩いては締めるを繰り返す

  部落回りから戻ってきた花車は動座祭までは栗原自治会館で待機し、休憩を挟みながら会館前に設置した太鼓と合わせて太鼓を叩く。



動座祭

  比々多神社では19時から動座祭が行われるため、神事に出席する祭保存会の会長と副会長、および鉄棒2名が18時半頃に、花車は18時40分頃に栗原自治会館を出発して、お宮へ向かう。

18時30分頃になると保存会の会長・副会長・金棒2名が
動座祭に向けて会館を出発花車の提灯に火が灯りました
18時40分頃になると叩き手が花車に乗り込み
自治会館を出発三叉路を右に進み
左折してお宮へ向かう玉垣の前で右折し
鳥居前で左折して社務所前を通過
左折して境内へ入り右手には神戸の花車
左手には三ノ宮の花車栗原は中央に止める
宮入り後も太鼓を叩き続けます
三地区の太鼓が鳴り響く総代により鐘が鳴らされると
提灯を手にした金棒に先導され宮司を含む神職
青年会の会長・副会長総代が社殿へ向かい
19時から動座祭が執り行われる神戸
三ノ宮栗原共に太鼓を止め
栗原は花車に乗り込み帰りは太鼓を叩かず
境内を出発栗原自治会館に戻る
自治会館に着くと太鼓を叩き始め
競り合いが始まります途中で休憩を挟みながら
太鼓を叩く宵宮は太鼓がメインになります
19時半頃になると太鼓を外し会館内で慎重に締めて行く
締太鼓を枠に入れ再び太鼓を叩きます


部落廻り/夜の部

  花車が比々多神社から戻ると夜も花車は2回に分けて部落廻りを行い、昼間と合わせて計4回の部落廻りを行う。

●3回目(出発20:00、到着20:30)
  3回目の部落廻りは昼間に巡行した栗原地区を太鼓を叩きながら回る。栗原自治会館では残ったメンバーと来客者で太鼓を叩く。

20時頃になると叩き手が花車に乗り込み
自治会館を出発3回目の部落廻りに向かいます
境内では残ったメンバーで太鼓を叩きます
花車は30分程で部落廻りを終え20時30分頃に自治会館に到着
動座祭を終えた会長達も自治会館に戻ってきました
会館内ではまたも締太鼓の調整会館前の枠へ設置

●4回目(出発20:45、到着21:35)
  最後の部落廻りでは三ノ宮と神戸を巡行し、三ノ宮は三之宮自治会館、神戸は神戸公民館に立ち寄り、それぞれの青年達と交流を深める。三地区ではそれぞれの花車で相手先の部落廻りを行い、栗原自治会館にも神戸と三ノ宮の順番で花車が立ち寄る。

20時45分になると宵宮最後の4回目の部落廻り
三ノ宮の自治会館へ来ました最後は他地区の部落廻りです
太鼓で迎える三ノ宮保存会は花車を下りて
三ノ宮の接待を受けます他地区との交流は大事ですね
お礼の挨拶を済ませ10分程で自治会館を出発
右折して馬場尻前を通過突き当りを左折しバス通りへ
別の山車がすれ違いました東名高速道路を潜り
神戸公民館の手前まで来ました大正5年創業の新店前で
花車を降り徒歩で移動国道246号を渡ります
花車は比々多交差点を右折し秦野方面へ移動
左手にあるオロチョンラーメン利しり串橋店の駐車場に到着
花車に乗り込み太鼓を叩く栗原もよく利用するようです
少し遅れて三ノ宮の花車も到着時刻は21時13分
三ノ宮の花車が向かい合い三和会と
栗原祭保存会の叩き合い
花車は5分程でオロチョンを出発叩き手は降りて徒歩で移動
比々多交番で246号を渡り新店で花車に乗り込む
太鼓を打ち鳴らし花車が出発21時20分頃に
神戸公民館前に到着し正面の民家の敷地に止める
神戸でも太鼓で栗原を出迎え保存会は花車を降り
今度は神戸の接待を受けます非常に盛り上がっています
10分程で別れを告げ保存会は花車に乗り込み
神戸自治会館を出発東名高速道を潜る
花車は栗原自治会館に入らず手前の民家の敷地で待機
自治会館には神戸の山車が栗原では神戸を太鼓で出迎える
それぞれの地区の花車が他地区の会館を訪問します
栗原の接待を受けた神戸は花車に乗り込み
栗原自治会館を出発保存会が見送ります
太鼓も徐々に熱が入ってきました
ここで太鼓を中断し小休憩を取ります
花車では提灯のローソクを交換暗いですが非常に趣があります
5分程で直ぐに叩き始める花車でも太鼓を叩きます
ここで別の太鼓の音が聞え三ノ宮の花車が
栗原自治会館に到着太鼓で出迎える栗原
時刻は22時頃です三ノ宮は笛が入ります
お酒を酌み合い三和会を接待します
三ノ宮は15分ほど滞在栗原の花車では送り太鼓
三ノ宮の花車が会館を出発地元へ帰っていきます
会館前では太鼓が続く
待機していた栗原の花車はバックして自治会館へ
部落廻りを終え会長の提灯の合図で
太鼓の演奏を止めます


太鼓演奏・直会

  部落廻りを終えると万歳三唱で宵宮を一旦締め、その後は23時まで太鼓の時間となる。太鼓が終わると後片付けを行い、自治会館内で直会が開かれる。

22時20分頃になると自治会長の挨拶があり
乾杯に続き万歳三唱
このあとは祭保存会による太鼓演奏が続きます
自治会長には23時まで叩ける様に了解を得ています
花車を使うのは宵宮だけになります
明日は人形山車で太鼓を叩きます
夜の11時まで太鼓を叩ける地区は珍しいです
会長の提灯の合図で23時に太鼓が終わり
片付けが始まります太鼓を外して
会館内へ運び花車の提灯を外す
バチは折れたものを選別締太鼓を一斉に緩める
提灯は長押に掛けて行く花車から花を抜き
会館内へ運び天井付近に収納
外のテーブルを拭き掃除緩めた締太鼓を倉庫へしまう
23時20分頃に片付けが終わり保存会会長の一本締め
会館内へ移動し保存会会長の挨拶
直会は夜遅くまで続きます明日はいよいよ大祭です

  この後は大祭準備へ。



             

大祭準備 (集合7:30)

  ここからは平成30年(2018年)4月22日(日)に行われた大祭の様子を紹介する。大祭では朝7時30分に栗原自治会館へ集合し、午前中に花車の片付けや人形山車の飾り付けなどが行われる。人形山車は自治会が中心となって準備が行われ、祭保存会は9時から各自交代で正装に着替え、10時半までに自治会館へ戻る。

7時10分頃に自治会館に到着大祭では花車は使いません
会館の雨戸を開けます数名中で泊まっていました
保存会のメンバーが集まり始める昨晩は遅くまで飲んだようです
7時40分頃になると会長の挨拶朝の準備が始まります
花車のアオリを開け櫓を荷台から後方へずらし
地面に着けるとトラックを前方へ動かし
地面へおろす青いトラックの荷台にシートを敷く
花車のトラックの荷台を掃き掃除会館から熊谷次郎直美の
人形を運び出しトラックの荷台へ載せる
人形山車の頂上に乗りますこれも人形山車の部材です
こちらは岩形の飾りですトラックの荷台へ積んでいく
こちちらは万灯締太鼓の枠も運び出す
大輪が花飾り小輪が波飾り様になります
倉庫から柱を取り出す
こちらは波飾りそして金玉と銀玉です
柱と波飾りは白いトラックの荷台へ
青いトラックは荷物をロープで固定
花飾りも運び出す
宵宮で使ったポリバケツの水を捨てる
会館内のブルーシートは外でゴミを落とす
太鼓のバチは杉ですこちらは火跨ぎで使われる藁
会館内を掃き掃除して再びシートを敷き
テーブルを奥へ移動
荷造りを終えたトラックが自治会館を出発
会館内では締太鼓の調整保存会が軽トラに乗り込み
自治会館を出発お宮に到着しました
宵宮で準備した栗原の山車社殿前では総代さんが準備中
幟付近には既に出店の道具が並んでいます
山車を中央の参道へ乗せ180°旋回
コンクリートの方が回し易いようです
山車を参道からおろし向きを変えながら
社務所の方向へ移動参道前の通路に出ると
向きを変えながら右折皆さん慣れていますね
狭い道も難なく抜け
駐車場を通過し鳥居前へ
左に旋回し坂道を下りると
突き当りで右折
ここからは緩やかな下り坂比々多神社バス停
遠藤商事を通過し緩やかな上り坂に
突き当りのT字路まで来ると今度は丸太を使って方向転換
右折して栗原方面へ前後を
丸太で持ち上げ道路脇へ寄せる
前方では三ノ宮が作業中山車は既に移動してあります
栗原の山車では柱を乗せ支柱と一緒に丸棒を通し
楔で固定反対側の畑には三ノ宮の飾りと
その奥のシートに栗原の飾りが並べてあります
栗原も山車の飾り付けを開始始めて見るので楽しみです
山車の置き場所を間違え後方の電信柱横へ移動
花飾りを大輪の藁へ差し放射状に配置していく
花が挿し終わると栗原の山車へ運び
後方へ回り柱へ差し
根元へずらしていく作業中にバスが通過
万灯を運び山車へ移動
東名側から神戸の山車が到着栗原は柱に万灯を挿入
続いて大波と小波を小輪に固定する
岩の飾りを山車へ移動
波飾りは重いので紐で固定三ノ宮が小輪を取り付ける
三ノ宮の加藤清正栗原は波飾りを完成させると
波が抜けない様に慎重に運び
柱に差して万灯を上下で挟む
小輪の上に岩を乗せる
熊谷直美の人形を背負い腰帯を締め直す
こちらの2本の木の丸棒も何かに使うようです
右の手首にはからくり用の紐が柱に差し込み岩の上にセット
三ノ宮は柱が立ちました後方の神戸も
ロープを引っ張り柱を立ち上げる
栗原もロープに人が付き準備が整う
後方にもロープを張り最初は手で持ち上げながら
ゆっくりと柱を立てて行く
三ノ宮も手伝います柱を支え柱に固定
東側の電柱に梯子を掛け山車をロープで固定
提灯枠を調整途中でバスや
車が通過します枠に提灯を取り付けて行く
西側の畑にロープを渡し角棒を斜めに打ち付け
両側からも山車を固定する正面に山車を曳くロープを結ぶ
10時にお茶菓子が届きます栗原の紅白幕を張り
柱にも幕を回す飾り付けを終え
10時10分にお茶休憩大祭でもお茶菓子は柏餅


例祭式と神輿移動

  比々多神社では10時から社殿にて例祭式が執り行われ、三地区の大総代と総代、自治会長、青年会の会長と副会長が出席する。宵宮で拝殿に納めた神輿は式典のために8時半頃に一旦境内へおろし、11時に例祭式が終わると再び拝殿へ納められる。

山車の準備が終わり自治会館へ戻ってきました
皆さん正装に着替えています私も正装に着替えお宮へ移動
8時半に社殿から下げた神輿社殿では10時から
例祭式が行われています社殿前には金棒が待機
栗原祭保存会と三和会が境内に集まる
例祭式は11時に終わり金棒が最初に鳥居側へ移動
提灯枠の前で待機します宮司を先頭に神職が
社殿を出ると参道を通って社務所へ向かう
神職の後は議員や兼務神社の氏子総代などの
参列者が退場最後に三地区の会長が退場し
栗原と三ノ宮が参道の両脇に
整列総代と一緒に
賽銭箱を移動し鈴緒を両側に寄せる
神輿の轅を確認し肩を入れて
馬を抜き神輿を担ぎ上げる
そのまま石段を上がり拝殿の階段を上がって
台輪を一旦おろし轅に台を置き
鳳凰を抜く神輿を抱えながら
拝殿に入れると馬の上におろす
鳳凰を露盤へ差し込み宮出しの準備が完了
栗原祭保存会はお宮を後にし
駐車場へ移動軽トラに乗り込む


宴会 (開始11:30)

  栗原自治会館では宴会の準備が整うと、11時半から祭保存会の副会長の司会進行のもと、宴会が催される。

午前中は準備で終わりました栗原自治会館へ到着
時刻は11時30分会館内に入り
準備された宴会場へ副会長の司会進行で
最初に祭保存会会長の挨拶
続いて神輿の担ぎ方についてベテランの会員が解説
続いて今年初めて参加する3名の自己紹介
こちらは会員のお子さんです最後に乾杯の挨拶で
乾杯宴会が始まります
12時15分頃になると金棒に先導され
自治会長と総代が会館に到着玄関では副会長がお出迎え
例祭式後の直会を終え神社から戻ってきました
会館へ上がり宴会場へ
自治会長と大総代の挨拶があり
会場は盛り上がります日本酒を
お酌し飲み干します
続いて金棒を担当する2名を紹介します
その後も宴会は続き終始盛り上がりました
12時37分になると会長から神輿渡御の説明があり
万歳三唱で宴会が終了
外へ出ると12時40分に自治会館を出発


青年宮詰 (栗原12:55)

  栗原自治会館での宴会を終えると12時40分に会館を出発し、徒歩で比々多神社へ向かう。途中にある恵泉女学園の前では藁に火がつけられ、自治会長から順次火を飛び越え、宮詰め前に身を清めていく。
  栗原祭保存会がお宮に到着すると、鳥居前から社殿前まで参道を一気に走り抜け、三和会に続いて12時55分に宮詰めを行う。

金棒に先導され栗原の一行は栗原川を渡る
恵泉女学園の前では行列の進み具合を確認し
藁に火をつける一行が短大前を通過
金棒が藁の両脇に立ち自治会長から火を飛び越える
祭保存会の会長も続き次々と火を飛び越えて行きます
皆さん楽しそうです火跨ぎを終えると金棒は
急いで行列の先頭へ移動正面には神戸青年会の一行が
栗原の一行は左折して忠魂碑前の道を通り
玉垣の前で右折し駆け足で
鳥居前に詰め寄り会長が号令を掛けると
一礼して手拭を差し上げながら参道を
一気に走り抜ける
社殿前では三和会が出迎え栗原は社殿前で整列し
一礼して雄叫びを上げる
三ノ宮は境内で迎え太鼓栗原は社殿から離れ
参道の両脇に整列最後に神戸が
一礼し手拭を差し上げ
参道を走り抜ける
三地区の宮詰めは非常に珍しい行事です
一礼して雄叫びを上げ社殿を離れる


行列・神輿御立 (出発13:10)

  三地区の青年による宮詰めが終わると、社殿前から供奉行列の参加者が順番に登場し、参道の両脇に整列した三地区の青年に拍手で迎えながら、比々多神社を御立ちしていく。最後に栗原と三ノ宮の青年により拝殿から神輿がおろされると、神輿は境内を練らずにお宮を御立ちする。

13時になると神職が先導し高張提灯から
お宮を出発2番目は錦旗
続いて猿田彦と大旗五色付御剣・曲玉の後は大榊
7番目は辛櫃(長持ち)8番目は大鉾
9番目は榊を持った神職10番目は社名旗
11番目は神職12番目に金棒
続いて祭主(宮司)と傘掛最後に総代と自治会長
次はいよいよ神輿の番です三ノ宮と栗原の青年が社殿へ
向かい一礼して手拭を差し上げ雄叫びを上げる
拝殿へ上がり神輿に肩を入れ
担ぎ上げると境内側へ移動
神輿を一旦おろし三和会の会長が鳳凰を抜くと
そのまま外側へずらし再び鳳凰を露盤へ差し込む
さらに神輿をずらし階段をゆっくりと
降りて神輿は境内へ
ここでは神輿を練らず参道を真っ直ぐ進みます
三ノ宮が太鼓で送り出す時刻は13時10分
露店の間を抜けて石段を降り
手水舎を抜けて鳥居を潜り
お宮を御立ち神輿渡御が始まります

  このあとは神輿渡御を参照。



神社着 (鳥居17:05、社殿17:10)

  渡御を終えた神輿が境内に入ると、担ぎ手に差し上げられて社殿前まで一気に進み、神輿をおろすとそのまま拝殿に納める。神輿が宮付けされると今度は人形山車が社務所側から宮入りし、三ノ宮から順番に鳥居側へ宮付けされていく。

予定時刻の17時5分丁度に神輿が鳥居前に到着
栗原が後ろの轅を持ち上げ石段を上がって鳥居を潜り
露店の間を抜け次の石段を上がる
参道を進み提灯枠を潜ると
神輿を差し上げ一気に社殿前へ
社殿前で神輿を担ぎ直し社殿の階段を上がると
前棒を拝殿に置き三和会会長が
大鳥を露盤から抜くそのままずらして社殿に入れると
予定時間の17時10分丁度に馬の上に神輿をおろす
神輿を中央に移動し鳳凰を露盤へ差し込む
最後に神輿の位置を微調整し担ぎ手が境内へおりると
一礼し手拭を差し上げる
後方では三ノ宮の人形山車が一番手で宮入り
二番手の栗原が社務所前を通過して境内に入ってきました
山車を持ち上げて方向転換山車の上では太鼓を叩く
栗原と三ノ宮は毎年並び順が入れ替わります
三ノ宮と並ぶと最後に向きを微調整
三番手の神戸の山車が宮入り舞台上は気持ちが良さそうです
神戸はお客さんなので上座です三基の人形山車が並びます
太鼓を打ち鳴らす中央の栗原神戸が丸太で方向転換


ちまき行事 (開始17:20)

  供奉行列の最後尾である三地区の人形山車が宮付けされると、三ノ宮ならではのちまき行事が行われる。ちまき行事が終わると拝殿から神輿を出し、境内で数分練ってから社殿前に神輿をおろす。

17時20分になると三地区とも太鼓を止め
青年が参道の両脇に整列総代が社殿から俵を持ち出し
神戸青年会の会長に手渡し担ぎ上げたまま
参道を引き返す続いて栗原祭保存会の会長が
社殿前で俵を受け取り鳥居側を向いたまま直立
最後に三和会の会長が俵を受け取ると
三地区とも社殿側に向き俵をおろすと
結んでいた縄を解き俵に穴を開け
三役から中の餅を投げて行く餅を撒き終えると
祭保存会会長から胴上げ続いて副会長
最後に会計を胴上げしてちまき行事が終わると
三ノ宮と栗原が社殿へ向かい拝殿へ上がっていく
神輿の周りに付くと露盤から鳳凰を抜き
社殿の外へ輿棒に肩を入れ
神輿を担ぎ上げて馬を抜き神輿を拝殿の外へ
後ろの轅を拝殿へおろし鳳凰を露盤へ差し込むと
石段をおりて神輿は境内へ
ここで後ろの担ぎ手が反転三之宮特有の背中合わせで
境内を数分だけ練ると社殿前に戻り
神輿を馬の上におろす青年は山車の前に集まり
三地区揃って毎年恒例の写真撮影


競り太鼓 (開始18:10、終了20:00)

  ちまき行事が終わると社殿では鎮座祭が20分ほど執り行われ、鎮座祭が終わると境内では三地区の人形山車の上で太鼓が叩かれる。人形山車の裏側は栗原と神戸の休憩場所となっており、叩き手は休憩を挟みながら約2時間の間、交代しながら太鼓を叩き続ける。

祭保存会は山車の裏へ移動しおにぎりと焼き鳥を頂きます
18時10分になると神戸と栗原が太鼓を叩く
神戸も山車の裏が休憩場所三ノ宮も太鼓を叩き
三地区での競り太鼓が始まる私も叩かせて頂きました
太鼓は途切れることなく境内に鳴り響く
空はすっかり暗くなり2時間近く叩き続けると
20時丁度に三地区の会長が提灯を振りかざす


片付け

  太鼓が終わると三地区とも一斉に人形山車の片付けか始まり、社殿側の神戸から順番に柱を倒し、山車は神楽殿側に寄せられて翌日に収納される。山車の片付けが終わると神輿を台車へ乗せ換えて、神輿殿へしまう。

演奏を終えると山車から太鼓を外し
提灯太鼓枠
紅白幕提灯枠を外していく
神戸の山車が前に移動し参道を越えた所で止まると
柱から留め具を抜き社務所側に
柱を倒していく反対側ではロープで調整
飾りや柱を外し一晩だけ拝殿で保管
支え柱を抜き山車を神楽殿へ寄せる
続いて栗原が山車を前方へ移動させ
楔を抜いていく
ロープを両側に張ります留め具を抜くと
慎重に柱を倒していく
柱を倒すと人形を外し
小輪
万灯と大輪を外し柱を抜きます
外した部材は社務所横の駐車場でトラックへ積んでいく
栗原の山車も神楽殿へ寄せると最後は三ノ宮が山車を移動
片付けは他の地区も協力し迅速に行われます
三ノ宮が柱を倒すと人形を抜き
飾り物を外し山車を神楽殿側へ寄せる
人形山車が終わると続いて神輿の片付けです
栗原と三ノ宮で台車へ乗せ向きを変えると
神輿殿へ移動神輿殿前で神輿を止め
鳳凰を抜いて神輿殿の中へ
台車を抜いて馬に乗せ換えると
鳳凰を露盤へ差し込む抜き差しは三和会会長のみです
神輿の片付けを終えると栗原の仕事はここまで
神輿殿の鍵を締める三ノ宮が自治会館で後片付け
栗原は比々多神社を後にし歩いて移動
栗原自治会館へ戻ると太鼓を緩めて倉庫へしまう
21時半頃に祭保存会会長と副自治会長の挨拶
片付けは明日も行われます栗原の皆さんお疲れ様でした


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