荻野神社おぎのじんじゃ例大祭れいたいさい
八坂神社やさかじんじゃ例大祭れいたいさい
(宮の上編)

宮の上編について

  荻野神社と八坂神社の例大祭(以下、荻野神社の例大祭で表記)では主催が荻野神社総代会、協賛が宮本会と馬場青和会となっており、太鼓連の宮郷太鼓保存会と馬場太鼓保存会、上・中・下の荻野地区の各自治会の諸団体が参加して、両社の例大祭を運営している。
  荻野神社の例大祭では荻野地区を荻野神社を境に上と下で半分に分け(以下、宮の上と宮の下で表記)、役割分担を1年交代で入れ替えている。大きなところでは神輿の担ぎ渡御と神楽殿で行われる余興の担当を、宮の上の宮本会と宮の下の馬場青和会が交代で担当する。また、担ぎ渡御で神輿を先導する太鼓の山車には、宮の上の年には宮郷太鼓保存会、宮の下の年には馬場太鼓保存会が演奏を担当し、神輿の先導を行わない太鼓連は境内の櫓で終日太鼓を演奏する。平成28年(2016年)までは神輿の車渡御にも太鼓の山車が同行していたが、現在は同行しなくなっている。
  ここでは平成30年(2018年)7月14日(土)と15日(日)に行われた宵宮と例大祭に加え、1週間前の7月8日(日)に行われた準備の様子を紹介する。この年は宮の上で担ぎ渡御が行われ、神輿の担当を宮本会、先導する山車の太鼓演奏を宮郷太鼓保存会が担当した。



事前準備 (大祭1週間前)

  荻野神社では大祭1週間前に境内で準備が行われ、境内の掃除や囃子太鼓の櫓建てが行われる。ここでは平成30年(2018年)7月8日(日)に行われた準備の様子を紹介する。
  囃子太鼓の櫓建ては朝8時半ごろから始まり、宮郷太鼓保存会は境内横の出入り口付近に、馬場太鼓保存会は鳥居と神楽殿の間に設置し、昼頃まで行われる。境内の掃除は寿会(老人会)によって朝9時から1時間ほど行われる。

宮郷太鼓保存会は櫓建ての為に荻野神社へ8時半に集合
神楽殿から櫓の部材を運び出し境内の西側へおろしていく
出入り口付近に基礎を置き土台を組んでいく
境内に寿会が集まって来ました宮郷太鼓連はベニア板を運ぶ
馬場太鼓保存会も8時50分頃に櫓建てを開始
宮郷は通し柱を胴差しで繋ぎ立ち上げて行く
8時55分になると寿会が集まり代表者の挨拶
この日は神主さんがいないので神社役員総代がお祓いをします
各自持ち場へ移動し9時から掃除を開始
宮郷は反対側にも柱を立て胴差しで繋いで固定
寿会は参道周り社殿前
社殿右側社殿内を掃除
馬場が土台を組み始める落ち葉を集める寿会
本殿の外廊下を拭き掃除社殿西側の草抜きも行います
櫓は背が高そうです神楽殿から部材を降ろす馬場
来週の祭礼に向けてお宮が綺麗になってきました
宮郷の櫓の部材はかなりの量一部を裏手に運んでいく
社務所前には茣蓙が敷かれる柱を立てる馬場太鼓保存会
宮郷は筋交いを取り付け階段を掛ける
今度は薄い板を櫓へ立てかけ
櫓の上に上げると床を張っていく
馬場はほぼ2階建てに見えます宮郷では細い角棒を集める
寿会は拝殿の外廊下を掃除社殿裏の草を刈る
社務所前では茶菓子の準備こちらは手摺でしょうか
宮郷では梁を渡し前方にも手摺を設置
裏手にも何か作るようです穴を掘って柱を固定
拝殿では神輿の清掃棟札が入っています
時刻は9時半頃掃除もそろそろ終わりそうです
馬場も土台部に筋交いを渡す屋根の下地を作る宮郷
寿会は9時50分頃に掃除を終え社務所前で休憩を取ります
宮郷ではのしの掲示板を張る複雑な形の櫓になりそうです
屋根に簾を上げ広げて行く
続いてビニールシートを上げ簾の上に広げて雨除けに
休憩を終えた寿会は10時過ぎに解散し
社務所前を後片付け宮郷では掲示板を拭き掃除
こちらは太鼓の椅子でしょうかこれは何だか分かりません
コオド(締太鼓)の台を運ぶ切り株を加工しているようです
こちらは通行止めの看板です宮本会が神楽殿から運び出す
白いのは輿棒のクッション材です櫓の正面にもベニア板を張る
社殿前では今年新調した麻縄で作られた注連縄を
向拝下に渡し両側の柱に固定
馬場は梁を渡し垂木をのせていく
宮郷は増築部の柱を継ぎ足し屋根の垂木を運ぶ
切り株に柱を建てました櫓まで梁を渡すようです
馬場の屋根も簾葺きになります宮郷は裏側にも垂木を渡し
雨除けのビニールシートを上げ垂木の上で広げて行く
櫓作りもほぼ終わりいよいよ来週がお祭りです


宵宮準備 (午前)

  宵宮当日は朝8時前から準備が始まり、幟立てと御仮屋建てを中心に準備が進められていく。ここからは平成30年(2018年)7月14日(土)に行われた宵宮の様子を紹介していく。

宵宮は朝7時15分頃にお宮へやって来ました
倉庫の中に子供神輿が馬場は既に準備を開始
先週組み立てた宮郷の櫓雨対策は万全です
的屋のトラックがやって来ました宮郷の軽トラも到着
境内では掃除が始まる神楽殿のシャッターを開ける
宮郷は社殿から電気を引きます
軽トラの荷台から荷を降ろす神楽殿では余興の準備
太鼓を運び櫓の下が収納になっています
7時55分に総代の挨拶紅白幕を張る宮郷
溜まった水を抜きますこちらはお神酒の準備
予定時刻の8時から本格的に掃除を開始
境内をくまなく掃き掃除コオドの枠を取り付ける宮郷
舞台には茣蓙を敷きますクレーン車が入ってきました
小学校側も掃き掃除お神酒を紙コップへ注ぎます
的屋のトラックがまた1台電球の配線をする宮郷


●幟立て (開始8:30)
  8時30分からは幟立てが始まり、お神酒で身を清めた後に、社殿横に収納してある幟竿を鳥居側へ移動し、クレーン車を使って幟竿を常設のコンクリート製の支柱へ固定する。

8時半前になると社務所前に集合し宮総代の挨拶
安全祈願の為にお神酒で身を清めます
8時30分丁度に幟立てが開始社殿の右手に移動し
幟竿を引き抜きますユニック車を鳥居側へ寄せる
幟竿を抱えて社務所前を通過し神楽殿前へ移動し
参道の西側に幟竿をおろす
再び社殿横へ移動こちらは竿の先端部です
収納庫は滑車が付いていて竿が出し易くなっています
2本目の竿を抱えて移動女性陣は社殿の拭き掃除
2本目は参道の東側へ置き2本の竿を拭き掃除
竿を固定する部材ですUNICをアウトリガーで固定
先端部も濡れ雑巾で拭き掃除クレーンが伸びてきました
西側の竿を持ち上げ支柱のスリットへ入れ
ボルトを通していく通すのに一苦労ですが
なんとか通りましたユニックでの幟立ては初めて
見るので楽しみです東側もボルトが通りました
ロープの準備に入ります幟を立てる宮郷太鼓連
ロープは3方向に伸びます2方向は鳥居の上を通し
入り口側で引っ張ります提灯を付ける宮郷
ロープの準備が整うとユニックで竿を吊し上げ
バランスを取りながら竿を徐々に立てて行く
ユニックでの幟立ては予想以上に迫力があります
入口の2本の木を利用してロープを引いていきます
荻野でも昔は当然人力で幟を立てていました
竿を溝へ納めると木材で固定します
小さい提灯を付ける宮郷ロープを木に結び付ける
続いて東側の幟竿にロープをセット
こちらも3方向から引っ張りますクレーンが伸びてきました
社務所側の木を利用します2方向は竿を使って
鳥居の上を通して入口側へクレーンで竿を引き上げる
幟竿の根元部分は支柱の溝に合わせて割りが入っています
宮郷は太鼓枠に紅白幕を張り電球を取り付けて行く
最後はクレーンを離れロープだけで垂直に
境内の木々は幟立てには欠かせません
幟竿を支柱に固定しロープを木に結び付ける
9時10分に幟立てが終わると社務所前でお茶を貰います
ユニックは境内の外へ移動次は神輿の御仮屋建てです
宮郷はオオドの台を上げ電球の点灯確認


●御仮屋建て (開始9:15)
  荻野神社では宵宮と大祭の両日において神輿を境内に出しておくため、安置するための御仮屋を建てる。御仮屋には大祭で担がれる大神輿と子供神輿が移され、正面には榊と矛を飾る。

神楽殿から角材を運び出し境内の中央へ並べて行く
的屋のトラックが増えて来ました
鳥居に注連縄を張ります土台が組まれます
社務所前ではパイプを組んでテントが建てられる
先ほどのユニックはお宮の南側へ移動し
枝の剪定をします切った枝は境内へ運ばれる
御仮屋が組まれる地面はコンクリートが敷かれています
南北で壁が建てられ横架材で繋ぎます
こちらは屋根材のようです御仮屋に床を張っていく
軒桁を渡しますコオドを締める宮郷
こちらはごみ箱です神楽殿ではのしの掲示板
裏の控室を掃除舞台袖が設置されます
花飾りを付ける宮郷社務所前にものしの掲示板
神楽殿の舞台を掃き掃除社務所前が神社のテントです
棟木をのせて屋根を張り
前後に破風を取り付ける
荻野神社の提灯が付きました電球の点灯確認
こちらは幟旗です神輿を掃除
屋根の上にブルーシートを被せる倉庫から神輿の台を取り出し
組み上げた御仮屋へさらに飾り用の台を
2個運び出し御仮屋の下へ置く
御仮屋建てが終わると社殿へ集まり
神輿の鳳凰を抜いて外へ出します
子供神輿用の轅を差し込み神輿を移動
神輿を縦にして向拝を潜り
境内へ降りると御仮屋へ移動し
台の上に神輿をおろして露盤へ鳳凰を差し込む
提灯を付ける馬場太鼓保存会舞台にブルシートが敷かれる
大神輿が収められると倉庫へ移動し
小さめの台と子供神輿が運び出される
社殿からは大神輿の轅が子供神輿を御仮屋へ上げ
奥へ寄せて台の上におろします
轅は御仮屋の下に収納御仮屋に榊を飾ります
紅白幕を回し正面に梯子を掛ける
10時50分頃に作業を終え社務所前で水分補給
御仮屋とご神木に注連縄を張る
御仮屋に電球の配線を渡す社務所前にはもう一つテント
境内では的屋が準備を進めます


宵宮準備 (午後)

  祭りの準備は午前中でほぼ完了し、午後は神楽殿で行われる余興のため、舞台のセッティングが進められる。囃子太鼓の櫓では太鼓が取り付けられ、13時半から演奏が開始される。

時刻は12時30分幟旗が揚げられています
的屋の準備が整い平成30年は21軒並びました
場所を移動し荻野小学校へやって来ました
体育館では宮本第一と第二子供会の
子供神輿の準備が行われます神輿は樽神輿になります
体育館内も暑いですこちらは触れ太鼓の準備
校庭ではスプリンクラーが回るこちらは賽銭箱です
13時15分にお宮へ戻ってキマシタ私ののしも貼って頂きました
社務所にスピーカーを取り付ける宮郷太鼓保存会ではオオドと
コオドをセットし13時半から太鼓を叩き始めます
子供達が集まって来ました最初は大人が叩きます
神楽殿にもスピーカーを取り付ける宮郷では子供が太鼓を始める
社務所前は馬場青和会の受付後ろのテントが神社の受付です
宮郷の受付は櫓の裏太鼓をセットする馬場
神楽殿の控室はこんな感じです余興を務める林座の軽トラが
神楽殿前に到着し荷物を降ろす
馬場は14時40分に太鼓を開始宮郷と境内で叩き合い
神楽殿前には茣蓙が敷かれる舞台ではセッティングが進む
宮郷では叩き手が大人に交代余興の担当は馬場青和会です
境内にお客さんが集まります舞台のセッティングももう直ぐ


                  

式典 (開始16:00)

  宵宮の16時からは例大祭の式典が始まり、出席者は社殿前の手水用具で身を清めてから拝殿へ上がり、厚木市飯山にある龍蔵神社の宮司が祭主となって神事が執り行われる。以前は荻野地区に住んでいた神職が祭主を務めていたが、高齢のため龍蔵神社の宮司が引き継いでいる。
  社殿内での神事が終わると場所を神輿が安置されている御仮屋前へ移し、宮司により御霊が大神輿へ遷され、日曜日の神輿渡御に向けて御幸祭が執り行われる。式典後は櫓で太鼓が再開され、夕方の余興まで宮郷太鼓保存会と馬場太鼓保存会によって囃子演奏が続けられる。

式典に向けて宮司が準備開始祓串を手にして御仮屋へ移動し
式典前に大神輿と子供神輿のお祓いをします
拝殿では胡床が並べられる社殿前では手水用具を準備
社務所前に出席者が集まります舞台のセッティングもほぼ終わり
式典の5分前になると馬場宮郷共に太鼓の演奏を止める
定刻の16時になると出席者が宮司を先頭に拝殿前へ整列
順番に手を洗って身を清めて行く
拝殿に上がって着席お客さんが増えて来ました
社殿内で神事が始まり太鼓が叩かれます
16時20分頃に神事が終わり供物を社殿から運び出し
御仮屋へ移動神輿前に祭壇を準備します
御霊を手にした宮司が御仮屋へ向かい
大神輿に御霊を遷す祭壇を整え
御幸祭が執り行われる祝詞を奏上し
玉串拝礼お神酒を注ぎ
乾杯します神事が終わると
16時40分から宮郷太鼓保存会と馬場太鼓保存会が太鼓を再開
流石に荻野の総鎮守だけあり大変な人集りです
宮郷では18時で子供が終わり大人を中心に太鼓を叩く


宵宮余興 (開始18:30)

  18時30分からは神楽殿にて余興が催され、国指定重要無形民俗文化財に指定されている相模人形芝居が、相模人形芝居連合会の林座によって公演される。芝居の幕間には宮郷と馬場の太鼓演奏が入り、20時15分頃に芝居が終了すると、その後は21時45分頃まで囃子太鼓が演奏される。

18時20分に宮郷と馬場は太鼓の演奏を止め
馬場青和会が余興の司会進行続いて林座が挨拶
相模人形芝居は国指定の重要無形民俗文化財です
最初の演目は三番叟です解説と三味線が入ります
三人遣いと鉄砲差しという独特の操作が特徴です
一旦幕を閉じて再び再開続く演目は壺坂観音霊験記
これだけ的屋が出る祭りは珍しいのではないでしょうか
19時20分頃に幕が下ると馬場と宮郷は直ぐに太鼓を再開
叩く時間が短いので幕が下りるのを待っていました
15分程叩くと太鼓を止め
19時35分に幕が上がり再び芝居が始まります
待機する宮郷太鼓保存会社殿では戸締りを始める
神楽殿での余興は20時15分に終わり
すかさず馬場と宮郷は太鼓を再開
余興が終わると幟竿から旗がおろされる
神楽殿では舞台の後片付け茣蓙を撤収
宮郷の太鼓は盛り上がります私も笛で参加
片付けた荷物は軽トラへ物凄い量です
青和会は受付を片付けのし紙を剥がしていく
林座の軽トラが境内を出発時刻は21時30分
太鼓はまだ続いていますテントを畳む馬場青和会
参拝客がいなくなり店じまいをする的屋
宮郷は21時45分に太鼓を止め片付けを開始
太鼓を枠から外し軽トラへ積み込みます
馬場も片付けを終え22時半頃に消灯して解散


大祭準備

  ここからは平成30年(2018年)7月15日(日)に行われた、例大祭当日の様子を紹介する。例大祭当日は朝8時前から準備が始められ、神楽殿では宵宮に引き続き例大祭でも18時30分から余興が催されるため、舞台のセッティングが行われる。また、10時から神輿の車渡御が行われるため、大神輿を御仮屋からトラックへ移し、車渡御の準備が行われる。
  大祭当日は大人神輿が荻野地区を渡御するだけでなく、宮本第一子ども会と宮本第二子ども会が樽神輿で、中荻野子ども会が子供神輿でそれぞれの地区を渡御するため、出発前に荻野神社にて宮司によりお祓いが行われる。
  荻野神社での準備と並行してJAあつぎの荻野支所では、9時頃から宮本会と宮郷太鼓保存会により、神輿の担ぎ渡御で神輿を先導する太鼓の山車の組み立てが行われる。

朝7時30分にお宮へ到着既に神楽殿では舞台の準備
神社の掲示板はのし紙で埋まる宵宮から安置された神輿
軽トラが一台到着し荷物を積んでいく
大祭も18時半から余興が開始宵宮では幟上げに
立ち会えませんでしたが大祭ではしっかり見れました
社殿前では水を流して掃除東側の幟を先に上げ
続いて西側の旗にロープを付け引き上げて行く
8時丁度に幟が上がりましたロープは下で結んで固定
昨日使ったテーブル類を積んだ軽トラが境内を出発
こちらはビニール袋を持ってゴミの分別回収
境内の参道を掃き掃除
こちらのゴミ箱も分別回収お宮は8時30分に休憩を取る
御仮屋では本郷の七日会が子供神輿を運び出し
下へおろして馬の上に置きます
輿棒を差し込み楔で固定
大祭の余興は美里劇団です社殿前では作業が始まります
子供神輿を台車へのせベルトで固定
神輿の車渡御に使われる触れ太鼓の日除けになります
9時頃に中荻野子ども会の子供達がお宮に集合
交通指導員と打ち合わせ子供達を集め
子供神輿の渡御の説明をし出発までしばらく待機
トラックが1台入ってきました大神輿から鳳凰を抜き
下へおろしますトラックの荷台を御仮屋へ向け
アオリをおろす大神輿を持ち上げ
台を抜いてトラックの荷台へ移動
大神輿を御仮屋からおろしトラックの荷台へおろす
触れ太鼓の日除けを移動鳳凰を露盤へ差し込み
日除けの枠を載せアオリを閉める
神楽殿前で中荻野子ども会が神輿と対面して整列
太鼓を運ぶ宮総代子供達はお祓いをしてもらい
祝詞奏上最後に玉串拝礼
簾で日除けにします時刻は9時30分
中荻野子ども会は記念撮影を終えて荻野神社を出発
先導は馬場の太鼓山車一行は中荻野地区を巡行し
終点の養徳寺には12時着予定です
境内では大神輿をベルトで固定舞台の準備が進みます
9時40分になると宮本第一と第二子ども会がお宮へ集まり
樽神輿渡御の安全祈願でお祓いをしてもらいます
樽神輿は13時から14時45分まで上荻野地区を巡行します


神輿渡御

  平成30年(2018年)は宮の上が年番の年であり、序盤が中荻野地区(御旅所3ヶ所)と下荻野地区(御旅所5ヶ所)での車渡御、中盤に上荻野地区(御旅所7ヶ所)での車渡御、そして終盤に上荻野地区(御旅所6ヶ所)での担ぎ渡御が行われた。

●宮立ち (出発10:00)
  車渡御の準備が整うと大神輿をのせたトラックは10時に鳥居を潜って荻野神社をお発ちし、担ぎ渡御で回らない地区を巡行していく。トラックの運転は担ぎ渡御で神輿を担ぐ方の神輿会が担当するため、この年は宮本会が運転手を務めた。

舞台の準備が整いました中央に供物が供えられます
大神輿は出発の準備が整い鳥居を潜って
10時頃に荻野神社をお発ち車渡御が始まります


  ※神輿の車渡御の様子は下記の車渡御のページを参照

  車渡御 (中荻野→下荻野→上荻野)

  また、下記の表は中荻野子ども会、宮本第一子ども会と宮本第二子ども会の神輿渡御における、休憩場所と予定時刻である。中荻野子ども会はお宮にある子供神輿1基を台車へのせて中荻野地区を、宮本第一・第二子ども会は樽神輿2基を担いで上荻野地区を渡御する。


中荻野子ども神輿渡御
休憩場所予定時刻
荻野神社9:30
馬場自治会館9:50
うとう坂上10:00
氏子I宅前(イーグル)10:30
オーロラコスモ11:00
公所公民館11:30
養徳寺12:00

宮本第一・第二子ども神輿渡御
休憩場所予定時刻
ファミリーマート駐車場13:00
久保(氏子S宅)13:40
上久保児童遊園14:10
高瀬商店裏空き地14:45


●浅間神社 (到着13:55、出発15:00)
  車渡御を終えた大神輿は13時55分に浅間神社に到着し、鳥居前の広場で担ぎ渡御に向けた準備が行われる。14時40分になると大神輿前で龍蔵神社の宮司により神事が執り行われ、神輿が15時に浅間神社をお発ちすると、荻野神社まで約3kmの道程を担いで渡御される。

神輿は上荻野児童館横を通り国道412号を出て左折
鳥居前の広場には人出が神輿はバックで敷地へ入り
浅間神社に到着車渡御はここまで
祭壇や賽銭箱手水用具が準備される
荷台から轅を抜いて地面におろします
触れ太鼓は竹に取り付けるトラックのアオリを開け
神輿を荷台からおろし馬の上におろす
化粧の轅を抜きトラックの荷台へ
担ぎ棒を運び棒穴へ差し込みます
前後にトンボを渡しボルトで固定します
輿棒にクッション材を巻きテープで固定
ここでバスが1台到着し応援の担ぎ手が降りると
衣装を整えます神輿では晒を水に浸して
クッション材の上から巻き付けて行く
役目を終えたトラックはお宮へ宮司が到着しました
手水用具と祭壇を準備し
宮司が配置を整えます神輿に提灯を取り付ける
神事の準備が整いました14時30分になると
宮郷太鼓保存会の山車が浅間神社に到着
叩き手も集まりました続いて到着したバスは
交通指導員を乗せていました上荻野児童館前で待機
14時40分になると鳥居前の広場に集まり
神事が始まります最初に修祓
出席者をお祓い続いて献饌
祝詞奏上宮司から玉串拝礼
続いて各団体の代表者が
玉串拝礼最後に宮本会の会長が拝礼
最後に撤饌で神事が終了
出席者にお神酒を配り
宮総代の挨拶で乾杯
神輿前の祭壇を引き上げ宮郷の叩き手は山車へ移動
神輿前では宮本会の会長から挨拶
山車に乗り込む宮郷太鼓連もう直ぐ宮立ちです
担ぎ手が神輿に集まり神輿を担ぎ上げる
触れ太鼓も担ぎ手が担当神輿よりも先に出発
神輿は国道412号側へ向かい右折して厚木方面へ
宮郷の山車もお宮を出発し国道412号に出て右折
神輿を先導します荻野神社まで担がれます

  ※神輿の担ぎ渡御の様子は下記の担ぎ渡御のページを参照

  担ぎ渡御 (浅間神社→荻野神社)

●宮入り (到着20:15)
  浅間神社からの担ぎ渡御を終えた神輿は20時15分頃に荻野神社へ宮入りし、境内で練った後に神輿を差し上げ、馬の上におろされて宮付けとなる。

先導された神輿は参道を進んで鳥居を潜り
無事に宮入り神楽殿の方へ移動し
反時計回りに境内を回る馬場は櫓で迎え太鼓
神輿は境内の中央へ移動し最後に差し上げて
馬の上におろして無事に宮付けです


太鼓演奏・片付け

  神輿が無事に宮付けされると、宮郷太鼓保存会は太鼓を山車から櫓へ載せ換え、美里劇団の芝居の合間で馬場太鼓保存会と共に囃子太鼓を叩き合う。宮付けされた神輿は担ぎ棒を抜いて御仮屋へ移され、片付けが行われる翌日まで一晩安置される。宮本会はこの後にJAあつぎの荻野支所に移動し、太鼓山車の解体作業を終えてから解散となる。
  神楽殿での余興は21時に終了し、そこからは宮郷太鼓保存会と馬場太鼓保存会が終日まで太鼓を叩き合う。宮郷太鼓保存会は例大祭の当日中に櫓を解体するため、ぎりぎりまで太鼓を叩きながら山車の解体準備を進め、22時を過ぎると太鼓演奏を止めて櫓の解体作業に取り掛かる。

宮郷の山車は境内入口から宮郷の櫓裏へバックで移動
積んでいた太鼓と荷物を櫓へ移動し
コオドとオオドを枠へ固定
準備が整うと叩き手は櫓へ移動し
20時20分に太鼓を再開馬場と境内で叩き合います
神輿では晒を解き横棒を取り外す
鳳凰を露盤から抜き轅を抜いて
御仮屋へ収納短い轅に差し替えて
神輿を抱え上げると御仮屋へ移動
舞台上へ持ち上げて台の上におろすと
大鳥を露盤へ差し込み短い轅を抜く
神輿はもう一晩安置されます宮本会は山車の解体作業へ
幟は宮入り前に降ろされました20時半を過ぎると太鼓を止め
美里劇団の芝居が再開21時に芝居が終わると
馬場と宮郷が太鼓を再開
宮郷は太鼓を叩きながら櫓の片付けに取り掛かる
神楽殿では舞台の撤去作業時刻は21時半
境内に参拝客はいませんが太鼓は続きます
露天商も撤去作業
太鼓はまだ続くようです舞台では片付けが終了
演奏に支障がない箇所を解体していきます
22時を過ぎるとようやく囃子演奏が終わり
宮郷は太鼓を舞台からおろし本格的に解体作業を開始
宮郷は人出のある大祭当日に解体します
22時50分頃に櫓が解体され
神楽殿に運んだ部材を定位置へ積み上げていく
櫓裏では荷物の整理馬場の櫓は明日解体されます
23時頃に作業を終え保存会会長の挨拶
手締めで解散です全体の片付けは明日行われる

  例大祭の片付けは翌日の7月16日(月)の祝日(海の日)に行われ、御仮屋と馬場太鼓保存会の櫓の解体、そして幟倒しなどが行われる。



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