伊勢原観光道灌まつり
道灌まつりの始まり
昭和31年(1956年)10月に東京で、「太田道灌」が江戸城を築城して500年の経過を祝い、開都500年記念「大東京祭」を開催した。当時の伊勢原町でもゆかりの地として同年10月に「道灌祭」を開催し、駅伝競走やのど自慢・義太夫大会などの行事を行ったのが、道灌まつりの原点といわれている。その後、「七福神まつり」・「産業祭り」などと名称が変わり、昭和43年(1968年)に「町の総意を結集し、商工業の振興と観光の飛躍的展開を促すこと」を目的として開催した「観光まつり」が、第1回目の道灌まつりとなった。「かながわのまつり50選」にも選ばれている。
太田道灌と北条政子
「太田道灌公鷹狩り行列」と「北条政子日向薬師参詣行列」では芸能人らがそれぞれ「太田道灌」と「北条政子」に扮し行列が行われる。
○太田道灌(1432〜1486年)
江戸城を創建し、文武両道の(鑑かがみ)として知られる戦国時代の武将。伊勢原市内にあった上杉館で君主により暗殺されたといわれ、大慈寺(下糟屋)と洞昌院(上粕屋)に道灌公墓所がある。
○北条政子(1156〜1225年)
鎌倉幕府初代将軍源頼朝の正室で、父は初代執権の時政。二代将軍頼家、三代将軍実朝の実母。日向薬師に2度参詣している。
太田道灌の墓所(胴塚・首塚)
●胴塚・・・幡龍山洞昌院(上粕屋)
上糟屋にあったとされる上杉定正の館址からほど遠くない「秋山」というところに大田道灌の墓がある。間口5.5m・奥行6.4mの玉垣のなか、松樹のかたわらに一基の宝篋印塔が置かれており、ここが道灌の遺骸を荼毘(火葬)したところであると伝えられる。
石碑 | 墓所 |
胴塚? |
●首塚・・・法雨山大慈寺(下糟屋)
道灌の墓は下糟屋の大慈寺の近くにもあり、この寺は道灌の開基になったもので、上糟屋の荼毘(だび)所より分骸して同寺が墓を建てたと思われる。
石碑 | 墓所 |
首塚? |
長持ち・神輿渡御(姉妹都市交流ステージ)
13時40分から15時50分
囃子
近年の参加団体数は10前後で、団体名は以下の通りである(順不同)。
まつり囃子パレード(オープニングパレード)
まつり囃子パレードは土曜日の13時05分〜14時30分の間に歩行者天国で行われるれ、伊勢原駅の北側(国道246号線伊勢原交差点)と南側(サンドラック前)に別れて出発する。
神輿
神輿の参加団体は以下の通りである。
亜夫利睦 | |
いろは会 | 鳶尾睦 |
平塚帝会 | 茅ヶ崎神輿康 |
湘南連合 | 一眞會 |
松龍会 | 輿睦会 |
相模睦 | 愛川睦 |
下谷神輿愛好会 | 鸞磨睦 |
神輿繰り出し(商工まつり)
道灌まつりでは「伊勢原市商工会」主催の「商工まつり」が共催され、平成21年(2009年)で第35回を迎えた。神輿の繰り出しはこの商工まつりの催しで、12基の神輿が4箇所の商店会の地区に分かれて、17時から19時30分までの間に歩行者天国を練り歩く。
以下に北地区の「片町商店会」、「大神宮通り商店会」、「本町商店会」、中央地区の「駅前中央商店会」、南地区の「大原町商和会」の順で神輿繰り出しの様子を紹介する。
●片町商店会(片町商店会歩行者天国)
掛け声に合わせて | 練るいろは会 |
●大神宮通り商店会(大神宮通り歩行者天国)
大神宮通り商店会は伊勢原大神宮の地元の商店会で、神輿は大神宮からブックオフの間を練り歩く。
ブックオフ前の平塚帝会と | 茅ヶ崎神輿康 |
Uターンした平塚帝会と | 神輿康がすれ違う |
●本町商店会(本町商店会歩行者天国)
本町商店会は「伊勢原小学校入口」交差点から「ブックオフ」手前までの範囲で、4基の神輿が歩行者天国を練り歩く。神輿繰り出しは「武道館入口」交差点から出発し、「伊勢原小学校入口」交差点で休憩後にUターンし、再び「武道館入口」まで戻って来ると終了となる。繰り出す神輿の数は本町商店会が一番多く、特に最後の「武道館入口」交差点の中央に4基の神輿が向かい合って揉み合う様は一番の見所である。
以下は本町商店会における神輿繰り出しの様子である。14時30分頃から参加団体が中栄信金前に到着し始め、夜の繰り出しに向けて神輿の準備を進める。17時頃になると全ての神輿の準備が整い、17時30分になると順次一本締めでお発ちとなる。各神輿は武道館入口を出発すると左折し、休憩場所である伊勢原小学校入口の交差点を目指す。
武道館入口付近には | 大磯から松龍会が到着 |
輿棒を差し込み | 榊を飾る |
紅白のサラシで | モジリ掛けの準備 |
4基の神輿が揃う | 中栄信金前には平塚の一眞會 |
松龍会の神輿前では | 大神宮の宮司による式典 |
後方には厚木の輿睦会と | 湘南連合 |
最初に松龍会が一本締め | 肩を入れてお発ち |
続いて一眞會が一本締め | 神輿に肩を入れる |
3番手は輿睦会 | 提灯に先導されお発ち |
3基の神輿がお発ちすると | 湘南連合は神輿前で記念撮影 |
一本締めで | 湘南連合が最後にお発ち |
湘南連合が歩行者天国を練る | その前は輿睦会 |
さらに前方には一眞會 | 1トン越えといわれる万灯神輿 |
先頭には松龍会 | 一眞會が伊勢原小入口に到着 |
交差点で後ろ向きで左折 | 輿睦会が湘南いちば前を通過 |
一眞會は先に左折した | 松龍会と並ぶ |
揉み合う2基の神輿 | 松龍会が先に輿を下ろす |
続いて甚句が入り | 一眞會も輿を下ろす |
輿睦会は右折し | 甚句に合わせて練る |
芯を出すと | 輿を下ろす |
湘南連合は交差点中央で | 旋回し後ろ向きで奥へ |
甚句に合わせて練り | 輿を下ろして一本締め |
武道館入口から渡御してきた4基の神輿は18時頃に伊勢原小学校入口の交差点付近で輿を下ろし、20分程休憩後を取った後に再び出発してもと来た道を戻る。途中の商店街では各団体が店の目の前まで神輿を付け、甚句を歌いながら揉む姿も見られる。
休憩後は松龍会から | 肩を入れてお発ち |
続いて一眞會がお発ちし | 右折して来た道を戻る |
松龍会を先頭に | 歩行者天国を練り歩く |
一眞會は途中で右に旋回し | 商店の前で甚句を入る |
激しく揉む神輿を | 押し戻す |
進行方向に戻るが | 再び右旋回 |
商店の前で揉みながら | 松龍会の後を追う |
先頭の松龍会は | 武道館入口に着くと輿を下ろす |
一眞會も輿を下ろし記念撮影 | 後方の輿睦会も右に旋回 |
商店前で揉むと | 一眞會の後を追い |
芯を出して | 輿を下ろす |
後方からは湘南連合 | 歩行者天国を練り歩く |
湘南連合が輿を下ろし | 4基の神輿は休憩を取る |
19時頃になると4基の神輿は武道館入口の交差点手前まで戻り、10分ほど休憩を取ると直ぐに神輿に肩を入れ、交差点を中心にして東西南北の道に4基の神輿が分かれる。交差点中心には4団体の統制関係者が集まり、台車や馬などで足場を作って神輿を誘導していく。4基の神輿は甚句を交えながら交差点内で揉み合い、19時30分頃になると順次柏木を鳴らして輿を下ろしていく。三本締めで神輿の繰り出しを終えると、各々の団体は神輿をトラックに載せて帰路に着く。
休憩後は松龍会からお発ち | 伊勢原酒販売組合前で練る |
一眞會もお発ちし | 直ぐに左旋回 |
近江屋前で揉む | 輿睦会がお発ち |
近江屋前で旋回して揉み | 武道館入口交差点へ向かう |
一眞會は交差点を直進すると | 引き返す |
かまや前に向かい | 店の前で揉むと |
後ろ向きで西側の道へ入る | 北側で練る松龍会 |
輿睦会は東側の道へ | 南側からは湘南連合 |
交差点中央では台車や | 馬などで足場を作る |
中央に向かって | 松龍会か押し寄せる |
一眞會も中央に向かい | 激しく揉む |
輿睦会では輿棒に人が乗る | 中央の統制にも力が入る |
湘南連合も | 輿棒に人が乗る |
一眞會が柏木を鳴らし | 輿を下ろして三本締め |
輿陸会も輿を下ろし | 三本締め |
湘南連合も続いて三本締め | 神輿繰り出しは幕を閉じ |
各団体は帰り支度 | 一眞會は99ショップ方向へ進む |
前方にトラックを止め | 神輿を待つ |
前の輿棒を荷台に載せ | トラックに載せていく |
台車はひっくり返して | 輿棒の上に載せる |
担ぎ手もトラックへ乗り込み | 一行は与一堂へ |
松龍会はサラシを外す | 湘南連合もトラックで帰路に着く |
●駅前中央商店会(駅前中央商店会歩行者天国)
伊勢原小入口の | 愛川睦 |
●大原町商和会(南口歩行者天国)
13時30分から15時までは子供神輿の繰り出しが催される。17時からは「相模之国ばかっぱやし会」と「友和會」だけが、南口で祭囃子を囃子ながら神輿の先導を行う。
神輿前では | 神事が執り行われる。 |
相模之国ばかっぱやし会 | 友和會 |
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