神輿渡御
大祭当日は3基の神輿が片岡地区を渡御し、大人神輿は地元「片岡神社神輿保存会」以外にも他地区の友好団体の応援のもとで、盛大に神輿渡御が施行される。大人神輿の渡御コースは午前・午後・夕方の3つから成り、午前は北地区、午後は南地区、そして夕方は午前中に回れなかった地区を渡御する。午前のコースでは一部台車に載せて移動する場所もあるが、午後と夕方コースは宮入りまで終始担いで渡御する。一方、子供神輿は南北に分かれて渡御し、13時頃になると宮入りする。
神酒所は北と南の各地区に設置され、それぞれの神酒所に神輿が到着すると神輿に供物を供えてで式典が執り行われる。以下に、宮出しから宮入りまでの様子を紹介する。○中に数字が入っている休憩場所は神酒所が設置されていることを示す。
●宮出し(出発10:00)
10時頃に式典が終わると車山車・子供神輿・大人神輿の順にお宮を出発し、片岡地区を夜まで巡行する。
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宮総代の挨拶に続き | 神輿保存会会長の挨拶 |
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子供達が車山車に乗り込み | 南北の山車が宮出し |
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小学生の叩き手も後に続く | 2台は南北に分かれて巡行 |
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続いて南の子供神輿と | 北の子供神輿が宮出し |
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南と | 北に分かれて巡行 |
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北地区まではトラックで移動 | 境内では関係者が記念撮影 |
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鏡割りをし | 御神酒を配る |
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宮世話人の音頭で | 乾杯 |
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副会長の一本締めで | 肩を入れる |
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神輿を担ぎ上げ | 甚句に合わせて |
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境内を練る | 境内を進み |
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鳥居を潜り | いよいよ宮出し |
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右折をして | 坂を下る |
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中村宅付近で台車に載せ | 宮川酒店まで神輿を曳く |
@北1区・・・平塚西郵便局(到着11:00、出発11:15)
午前のコースは北1区→北2区→北4区→北3区の順番で巡行し、北1区の神酒所は平塚西郵便局となっている。中村宅付近から台車で移動していた神輿は宮川酒店で再び担がれ、吾妻橋を渡り平塚秦野線を左折する。しばらくすると右折して北1区を渡御するが、途中で台車に載せて郵便局まで移動する。
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一行は宮川酒店前に到着 | 肩を入れ |
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台車を抜いて | 再び担ぐ |
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吾妻橋を渡り | 吾妻橋交差点を左折 |
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平塚秦野線を途中で右折 | 北1区を台車で移動 |
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御祝儀をもらうと | タオルを渡す |
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郵便局の手前で再び担ぐ | 郵便局に到着し |
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敷地内に入る | 甚句に合わせて |
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練り | 腰を降ろす |
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神輿に供物が供えられ | 式典を執り行う |
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神籬前に納められた神輿 | 一行は休憩を取り |
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一本締めで | 郵便局を出発 |
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相模原大磯線を右折し | 次の神酒所を目指す |
A北2区・・・手嶋宅(到着11:40、出発12:00)
平塚西郵便局を出発した一行は相模原大磯線を南下し、途中で左折して北2区を巡行する。北2区の神酒所は手嶋宅になっており、ここでも式典が執り行われる。
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一行は相模原大磯線を左折し | 北2区を巡行する |
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町内には子供達が塗った | カラフルなポスターが掲示 |
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2箇所目の神酒所に着き | 甚句に合わせて |
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練る | 輿を降ろし |
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ここでも式典が執り行われる | 豪華な料理が振舞われ |
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担ぎ手達が休憩 | 神主も休憩 |
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休憩を終え | 再び北2区を回る |
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途中で台車に乗せ | 神輿を曳いて移動 |
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グランドホール前で再び担ぎ | 右折 |
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平塚秦野線を左折し | 北4区を目指す |
B北4区・・・嶋田宅(到着12:40、出発12:55)
2箇所目の神酒所を出発した神輿は途中で台車に載せて移動するが、グランドホール付近で再び担がれるとそのまま北4区へ向かう。
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一行は | 平塚東インター入り口で |
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小田原厚木道路を | 潜り |
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左折して | 北4区を回る |
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不幸があった家付近では | 練らずに歩き |
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右折すると | 再び練る |
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甚句に合わせて | 練り |
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輿を降ろして | 次の神酒所まで神輿を曳き |
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道角に停める | 神酒所にて式典 |
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フルーツが出され | 休憩 |
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休憩を終え | 引き続き台車で移動 |
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平塚秦野線で再び担ぎ | 小田原厚木道路を |
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潜り | 自治会館へ向かう |
C北3区・・・片岡自治会館(到着13:25、出発14:40)
北3区の神酒所は片岡自治会館になっており、グランドホールの駐車場を借りて式典や昼休憩を取る。午前中は真田を含む金目地区など近隣の友好団体が応援に来ていたが、午後になるとさらに多くの団体が応援に駆けつける。このため、昼休憩が終わる14時10分頃から応援団体の紹介が行われ、平成21年(2009年)には24の団体が紹介された。自治会館を出発すると金目川沿いを渡御し、午後のコースである南地区へ向かう。
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平塚秦野線を右折し | 自治会館へ向かう |
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自治会館には | 既に車山車が到着 |
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遅れて神輿が到着 | グランドホール駐車場に入る |
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甚句に | 合わせて |
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練り | 輿を降ろす |
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テントでは | トン汁の用意 |
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会館前では弁当を | 各団体毎に用意 |
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お昼はこんな感じ | 駐車場で昼食 |
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ここでも式典が執り行われる | 山車の前で記念撮影 |
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取材中に履き潰れた草履 | 予備の草履と交換 |
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昼食後に応援団体の紹介 | 最初に神輿保存会役員の紹介 |
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続いて応援団体を順番に紹介 | 代表者は前に出て挨拶 |
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紹介が終わると一本締めで | 神輿を担ぎ |
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甚句に合わせて | 練る |
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2台の車山車が出発し | 分かれて巡行 |
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神輿は自治会館を出発し | 南地区を目指す |
D南2区・・・宮川宅(到着15:00、出発15:15)
午後のコースは南2区→南3区→南1区と3箇所の神酒所を回り、南2区では宮川宅の神酒所で休憩が取られる。
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平塚秦野線に出ると | 右折 |
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午後は物凄い人出 | 箪笥を打ち鳴らし |
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金目川沿いを | 渡御 |
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吾妻橋交差点を | 左折 |
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金目川を渡り | 宮川酒店を右折 |
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南2区を練り歩き | 神酒所へ到着 |
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甚句に合わせて | 練り |
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輿を降ろす | 式典が執り行われる |
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宮川宅ではスイカが出される | 庭に設置された神籬 |
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一本締めで | 次の神酒所を目指す |
E南3区・・・中村宅(到着15:50、出発16:10)
午前中は台車に載せて移動していたコースも午後は担いで渡御し、中村宅に設置された神酒所にて式典が執り行われる。
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宮川宅を出発した一行は | 町内を練り歩く |
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中村宅では | おでんの準備 |
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神酒所に到着し | 輿を降ろす |
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待機する2台の山車 | 式典 |
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休憩を終え | 再び出発 |
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南3区を練り歩き | 次の神酒所へ向かう |
F南1区・・・小巻宅(到着16:40、出発17:20)
南1区の神酒所は北地区にあるグランドーホールの経営者である小巻公平氏の自宅前に設置され、ガレージでは従業員が飲み物や食べ物の準備をする。小巻氏は大相撲の現大関である日馬富士(旧四股名は安馬)をモンゴルから呼んできた里親でもあり、片岡神社の例大祭には毎年日馬富士が参加している。ちなみに、四股名である日馬富士公平の「公平」は小巻氏の名前から取ったものである。
小巻氏の自宅前では大関のファンが集まり、休憩中は終始写真撮影が行われる。平成21年(2009年)の大祭当日には片岡神社神輿保存会から大関へ、胸の部分に「日馬富士」と染め抜かれた特注の半纏が寄贈され、日馬富士は終始この半纏を来て例大祭を盛り上げた。さらに、この後に行われた大相撲夏場所(東京・両国国技館)では、14勝1敗同士の優勝決定戦で日馬富士が白鵬を降し、見事初優勝を飾っている。
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南1区はアップダウンが激しい | 急坂を下る |
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次の神酒所は小巻宅 | 用意された神籬 |
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中から大関 | 日馬富士が現れる |
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神輿保存会から寄贈した | 特注の半纏を羽織る |
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ファンに囲まれ | 写真撮影 |
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ガレージでは食事と | 飲み物が用意 |
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いよいよ神輿が | 到着 |
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一本締めで | 輿を降ろす |
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式典が執り行われる | ガレージは担ぎ手で埋まり |
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寿司とオードブルに | 舌鼓 |
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神輿前では日馬富士を中心に | 記念撮影 |
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大関の一本締めで | お立ち |
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次の神酒所を目指す | 大関は写真撮影で大忙し |
○宮川酒店付近(到着18:10、出発18:30)
ここは時間調整の為に設置された休憩場所で、これ以降は宮入りまで式典は執り行われない。休憩後は夕方のコースとなり、再び金目川を渡って午前中に通らなかった北地区の一部を渡御する。
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相模原大磯線に出ると | 顧問の仮宅へ入り |
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甚句に合わせて練る | 相模原大磯線を右折 |
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待機していた山車は | 神輿を追い越し |
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次の休憩場所に到着 | 遅れて神輿が到着 |
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甚句に合わせて練り | 輿を降ろす |
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ここは時間調整の休憩場所 | 式典はなく休憩後に |
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提灯に明かり付けて出発 | 吾妻橋を渡る |
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北地区に戻り、午前中に | 回れなかった場所を渡御 |
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大和屋前で | 引き返す |
G吾妻橋際(到着18:10、出発18:30)
ここは最後の休憩場所となるが、式典は執り行われない。休憩後は午後に回らなかった南地区の道を巡行し、片岡神社を目指す。
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一行は平塚秦野線に戻り | 吾妻橋交差点を渡る |
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金目川を渡り | 宮川酒店前へ |
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吾妻橋際の休憩所に到着 | 甚句に合わせて練り |
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輿を降ろして休憩 | 山車は宮川酒店付近で待機 |
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最後の休憩を終え | 出発 |
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宮世話人の提灯に先導され | お宮を目指す |
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山車は先にお宮へ向かう | 町内を練り歩き |
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折り返す | お宮まで最後の直線 |
●宮入り(到着20:00)
19時15分頃には車山車が先に宮入りし、大人神輿が到着するまで境内で太鼓を叩く。19時45分頃になると大人神輿が鳥居を潜り、観客と担ぎ手で境内が埋め尽くされる中を参道を通って拝殿まで練り歩く。神輿が宮入りすると太鼓は演奏を中断するが、叩き手は神輿の上下の動きに合わせて山車を激しく揺らす。神輿が拝殿に到着すると甚句に合わせて練り、勢いを増した神輿は拝殿に押し寄せる。神輿は再び境内に押し戻され、こういったやり取りを数回繰り返して宮付けされる。最後は神主により神輿から御霊が抜かれ、片岡神輿保存会の会長の三本締めで一日の巡行が締め括られる。
境内には露店が多く(平成21年は23軒)並び見物客で賑わう。片岡神社の例大祭は平塚地区の中でも規模の大きい祭りで、湘南ケーブルテレビの撮影があるなど大変盛り上がる祭りである。特に宮入りは祭りのクライマックスであり、多いときでは約500人もの人々が境内に集まるという。
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車山車が先に宮入り | 境内に宮付け |
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数曲をメドレー風に演奏 | 境内は露店で賑わう |
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いよいよお宮前に | 神輿が現れる |
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鳥居前で | 練る神輿 |
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露店の屋根を上げ | 神輿が宮入り |
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日馬富士も見守る中 | 参道を進む |
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拝殿前に到着 | 甚句に合わせて練る |
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境内は担ぎ手と観客で埋まる | 神輿に合わせて山車を揺らす |
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勢いを増した神輿は | 拝殿に迫る |
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迫ってきた神輿を | 統制が押し戻す |
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大関も力強く後押し | 担ぎ手と統制の |
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鬩ぎ合いは続き | 合計8曲の甚句を交えた後 |
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輿を降ろす | 神主が御霊を抜く |
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神輿保存会会長の挨拶 | 三本締めで無事宮付け |
この後は直会〜解散へ。
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