西小磯
神社の紹介
「宇賀神社」は西小磯全体で祀るのではなく、一部の人々の信仰のようである。祭神は大食津姫命(おおみけつひめのみこと)である。創立年月は不詳であるが、口伝によれば養老年代以前という。
当社は「稲荷様」といい、水商売や職人の人たちの信仰が篤い。天保12年(1841年)完成の『新編相模国風土記稿』によると「宇賀神社 畑中に小祠を建、村持」とある。
昔は役員が20名いて、総代を1名置いていた。
宇賀神社 | |
鳥居 | 境内の鳥居は合計30個 |
神殿 | 手水舎 |
境内 |
例大祭
例祭日は9月2日で、ブラクからの助成金は出ていない。当日は社殿に入りきれないほどの参詣者が訪れる。2月の稲荷講のときには、赤い赤飯が供えられたという。
国府祭の祭場に行く寒川神社の神輿は、宇賀神社の前を通ることができなくて、裏の畑をそっと声を落として通った。「大磯町文化史」には、宇賀神社は六所神社が母神だが、継子(血のつながりがない)のため祭場に行くことができず、兄(長男)である寒川神社の通行を妬んだのでという口碑を載せている。