妻田神社例大祭(反田編)
反田
天保12年(1841年)完成の『新編相模国風土記稿』には妻田村の小名として「市場」・「木売場」・「白根」・「中村」・「反田」が記載され、反田は永禄12年(1569年)の『甲陽軍艦』に「そり田」と記載があることから、古くからの呼称であった。反田の大半は中津川と国道129号(246号)に挟まれた地域で、現在の住所では妻田東3丁目にあたり、国道129号の北側にある妻田北2丁目の一部と、西側にある妻田北1丁目の一部も反田区分となっている。
反田の活動拠点は反田公民館であるが、公民館の北側にある浄土宗西福寺の駐車場では太鼓の山車や子供神輿の発着場所となっており、また囃子の練習も同駐車場でおこなっているため、重要な拠点場所となっている。
反田公民館 | 西福寺駐車場 |
浄土宗西福寺 | 寺号柱 |
準備
ここからは平成27年(2015年)8月22日の土曜日に行われた妻田神社例大祭の、反田地区の活動の様子を紹介する。本来では例祭日は8月末か9月頭の土曜日であるが、この年は防災訓練の関係で例年よりも早い開催となった。
11時頃に妻田神社へ着くと | 社殿前で式典中 |
式典後は子供神輿が | 各地区へ戻っていく |
12時丁度に花火が打ちあがり | 反田公民館へ到着 |
太鼓連が | 太鼓の準備 |
山車は今年新調した | 手作りの軽トラ用山車 |
同行する軽トラには | 飲み物などの荷物を積む |
締太鼓を枠にはめ | 椅子をセット |
大太鼓は後方に置き | 柱に紐で |
固定する | 祝儀の名前は花掛台に手書き |
神輿の子供達は40分に集合 | 12時45分になると太鼓連が |
山車へ乗り込み | 移動開始 |
公民館を出発し | 西福寺駐車場へ向かう |
自治会内巡回
反田では太鼓の山車と子供神輿が反田地区を巡回するが、それぞれ巡回するコースが異なるため、ここでは太鼓の山車の巡回を紹介する。山車の中継場所は太鼓を叩く子供たちの家の近くになっており、移動中は太鼓連が演奏し、中継地点での10分間の停車時間の間に子供たちが太鼓を叩く。
@西福寺駐車場(到着12:45、出発13:10)
山車と軽トラは | 北へ向かい |
左手にある西福寺の | 駐車場へ入る |
妻田神社での | 夜の発表に向けて |
笛を入れて | 囃子を演奏 |
今年は初めて境内で | 笛を入れる予定です |
演奏を終えると | 子供2人を載せ |
大人と一緒に太鼓を叩く | 10分ほど叩くと |
子供たちを山車からおろし | 太鼓連が山車へ乗り込む |
反田では子供神輿と山車は | 別ルートで巡回 |
駐車場を出発し | 右折して次の場所へ移動 |
A氏子宅前(到着13:10、出発13:25)
山車は田んぼに沿って右折し | 直ぐに左折 |
南へ向かい | 十字路を右折 |
田んぼの中央を西へ進み | クラフトの手前の十字路で |
左折 | 南へ向かい |
バックして | 左手の道へ入る |
直ぐ隣の東海工業には | 公民館を出発した子供神輿 |
休憩を終え | 次の休憩場所へ向けて出発 |
台車での移動です | 太鼓の山車では近隣の |
子供1人を載せ | 大人と一緒に太鼓を叩く |
子供たちが住む場所へ移動し | 太鼓を叩いてもらう仕組みです |
太鼓連が乗り込み出発 | 再び出発 |
Bサンハイツ福山(到着13:25、出発13:40)
ニトリの裏を通り | トイザらスの裏にある |
サンハイツ福山へ | バックで入る |
今日は猛暑なので | 恵みの日陰です |
子供と一緒に太鼓を叩き | 叩き終わるとジュースを渡す |
太鼓が終わった子供は | 子供神輿へ向かいます |
反田太鼓連は出発して | 十字路で左折 |
C氏子宅前(到着13:45、出発13:55)
エクセル本厚木の南側を走り | 突き当りのT字路で左折 |
サンハイツ福山の裏手を | 通過し |
暫く北へ進むと | 左折して |
山車と | 軽トラをとめる |
ここでは子供4人が | 山車へ乗り込み |
太鼓を叩く | 終わるとジュースをもらい |
軽トラから | 移動 |
南側に待機し | 続いて山車が移動 |
次の地点をめざし | 出発 |
D氏子宅前(到着14:00、出発14:10)
北東へ進んだ山車は | 十字路で右折し |
突き当りを | さらに右折 |
南へ進み | 右手にある |
駐車場へ入る | 北側にはムーブメント厚木北 |
ここでは子供2人が | 太鼓を叩き |
太鼓連が乗り込んで | 駐車場を出発 |
右折して | 南へ進む |
E氏子宅前(到着14:15、出発14:25)
道沿いに左カーブ | 直ぐに左折し |
北へ進むと | 右手にある道へ |
山車を寄せる | ご祝儀を頂きます |
子供を山車へ乗せる | ご祝儀のお返しにタオルと |
団扇を渡す | 最初はばかばやしを演奏 |
5分ほど叩き | 叩き手が交代 |
大人も入り | 一六囃子を演奏 |
再び | 5分ほど叩くと |
太鼓連が乗り込み | 出発 |
山車の巡回は時間的に | 約半分過ぎたところです |
F氏子宅前(到着14:30、出発14:40)
最初のT字路を通過し | 次のT字路を右折 |
東へ進み | 突き当りを左折 |
北へ進み | 右手にある駐車スペースへ |
ここでも子供たちが | 山車へ乗る |
反田では自宅前で | お子さんの演奏が聴けます |
演奏を終え | 飲み物を貰います |
余った時間は | 大人が叩く |
私も笛を吹かせて頂きました | 出発の時間になり |
山車へ乗り込んで | 駐車場を出発 |
G氏子宅前(到着14:45、出発14:55)
道なりに | 左へカーブ |
T字路を右折し | 道沿いに |
左へカーブ | 太い道へ出ると |
右折して北へ進み | 左手の西福寺駐車場には |
巡回を終えた子供神輿 | 国道129号(246号)下を通過し |
左手にある | 駐車場へ入る |
奥へ進んで | 駐車場を一周 |
ここが反田の最北端 | 北西に田んぼが広がる |
西に見えるのがそりだハイツ | 太鼓連が山車から降り |
子供たちが | 太鼓を叩く |
10分ほど経つと | 駐車場を出発し |
道路を左折して | 北へ向かう |
H福田整形外科医院(到着15:00、出発15:05)
反田交差点を | 左折し |
西へ進んで妻田北3丁目の | 交差点を左折 |
直ぐに妻田北1丁目の | 交差点で右折し |
そりだハイツの北側を | 道沿いにカーブしながら進み |
突き当りを左折 | そりだハイツは16号棟迄あります |
そりだハイツの西側を南下し | 突き当りを左折 |
福田整形外科前で止まる | この辺は反田の飛地のようです |
ここでは子供の演奏がないので | 5分程で出発 |
厚木ツマダボウルの敷地に沿って | 左折して北へ進むと |
右側に並走する | バス通りに出る |
I西福寺駐車場(到着15:10、出発15:30)
公社の中央の道を北へ進み | 妻田北1丁目を通過 |
妻田北3丁目の交差点を | 右折 |
東へ進み | 反田交差点を右折 |
国道129号(246号)の | 下を抜け |
西福寺の | 駐車場へ到着 |
暑さが和らいできました | 花掛台の名前も増えました |
10分程休憩を取ると | 笛を入れて |
発表の練習 | 例年では公民館へ |
戻る時刻ですが | 今年は声が掛かり |
追加でもう1箇所回ることに | 駐車場を出て右折 |
南へ進み | 公民館前を通過 |
J三光工芸社(到着15:30、出発15:40)
太鼓を叩きながら移動 | 道沿いに左カーブ |
昼間は左折しましたが | 直進して右へカーブ |
突き当りを右折し | 道沿いに |
左へカーブ | 南へ進むと |
直ぐに右折し | 西へ向かう |
暫く道沿いに進むと | 右手にある |
三光工芸社の敷地へ | 入っていく |
山車から降り | 代表の方に |
挨拶をすると | ご祝儀のお礼に |
山車へ乗り込み | 笛を入れて |
囃子を披露 | 演奏が終わると |
山車から先に | 三光工芸社を出発 |
反田公民館へ向かう | 私も軽トラへ乗り込みます |
K反田公民館(到着15:40、出発15:55)
来た道を引き返し | マルイチ酒店を通過 |
突き当りを左折し | 道沿いに右へカーブ |
左折して | 左へカーブ |
道沿いに右へカーブし | 暫く北へ進むと |
公民館へ到着 | 軽トラは奥の家の敷地へ |
反田太鼓連はここで | 一旦解散となる |
集合場所が変わるため | 数名が山車へ乗り込み |
公民館を出発 | 次は4時半に集合です |
この後は妻田神社へ。
囃子と山車
反田に伝わる囃子は「一六囃子」と呼ばれ、「反田太鼓連」によって伝承されている。一六囃子がいつ頃から伝わっていたのかは定かではないが、反田の締太鼓の胴の内側には明治44年(1911年)の墨書が残されていることから、それ以前から一六囃子が伝わっていた可能性が高い。近年になり伊勢原市笠窪より笛を取り入れ、平成27年(2015年)の妻田神社例大祭で初めて神社境内で笛を披露した。
反田太鼓連は1年を通じて月1回ほど練習を行っており、妻田神社例大祭前には7月の後半から週2日のペースで子供たちに囃子を指導している。妻田神社例大祭以外でも7月の反田地区の納涼祭や、11月のそりだハイツ自治会のふれあい文化祭でも囃子を演奏する。
例大祭前の練習 | 子供にばかばやしと |
一六囃子を指導 | 最後は大人が練習 |
一六 囃子 |
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※太鼓・鉦は反田太鼓連、笛は管理人が演奏。
反田の山車は昭和初期頃の製作と伝えられており、かつては厚木神社の祭礼に毎年曳き出していたという。反田地区を巡回するためのトラックに載せる形式の山車は、反田太鼓連の会員によって平成27年(2015年)に新調され、それまで使用されていた山車のサイズよりも小さくし、軽トラックの荷台に載せて巡回するようになった。
山車 | 山車 |
裏の階段で舞台へ上がる | 舞台の様子 |
大太鼓1個と締太鼓3個 | 笛は譜面台を置いて右側へ |
2015年に製作した軽トラ山車 | 右側面は花掛台 |
左側面に締太鼓 | 演奏の様子 |
神輿
反田には神輿は無かったが、平成26年(2014年)に他地区から子供神輿を譲り受け、同年から妻田神社の例大祭に合わせて、反田地区を巡回するようになった。平成27年(2015年)の子供神輿の巡回は13時に反田公民館を出発し、14時50分に西福寺の駐車場へ到着して終了となった。子供神輿は殆どの経路で台車へのせて移動するが、途中3箇所で子供たちが神輿を担ぐ場所が設定されている。
子供神輿 | 反田地区を巡回 |
妻田神社
反田地区の巡回を終えると、太鼓の軽トラック山車は妻田神社へ移動し、境内に設置された山車へ太鼓を運ぶと、夜の太鼓余興に向けて準備を進める。
16時に花火が打ち上がる | 巡回時に寄った駐車場へ移動 |
太鼓の山車が止めてあります | 中津川の対岸は金田 |
16時30分に太鼓連が集合 | 山車へ乗り込み |
妻田神社を目指し | 駐車場を出発 |
左折して | 南へ向かう |
十字路を直進し | 突き当りの道路に出る |
南へ進み | 途中で右折 |
西へ向かい | マルイチ酒店を通過 |
三光工芸社を通過し | 妻田交差点で信号待ち |
国道129号を横断し | 妻田市場交差点を直進 |
妻田神社へ着くと | 道路脇に |
車を止め | 山車から太鼓を運び出す |
太鼓を持って | 境内へ |
反田の山車へ向かい | 舞台へ太鼓を上げる |
右隣では中村が太鼓を叩く | 締太鼓の枠を起こし |
ロープで釣り上げる | 残りの締太鼓を運ぶ |
枠に締太鼓を入れ | 高さを微調整 |
クーラーボックスは山車の裏へ | 荷物を運び終えると |
軽トラと | 山車が移動 |
境内の隣の駐車場へ | 止める |
左端から市場と | 白根が太鼓を叩く |
反田は競演に向けて増し締め | 右隣の中村も太鼓を叩く |
木売場は太鼓を設置 | 太鼓を叩く右端の三家南 |
反田が締太鼓を枠へ設置 | 装飾の紙テープを短く切断 |
余興が行われる神楽殿 | 露店は妻田児童館前 |
鳥居付近 | 社殿周辺に設置 |
17時10分頃に | 反田が太鼓の準備を終え |
ぶっこみから一六を演奏するが | 直ぐに止め |
大太鼓の位置を調整 | 山車の屋根は結構低いです |
山車の裏は自治会の受付 | 低い梁にはプチプチを巻く |
大太鼓の調整を終え | 再び一六を演奏 |
締太鼓の音色が合わず | 右端の締太鼓を外し |
スパナで締めて行く | 山車の裏はこんな感じです |
全ての山車が準備を終え | 太鼓を打ち鳴らす |
太鼓余興(開演17:25、終演21:55)
妻田神社境内では神楽殿での余興の間に、計5回の太鼓の競演が行われ、そのうちの3回目で各太鼓連の紹介があり、1団体づつ囃子を披露する。
神楽殿では総合司会により | 太鼓余興が始まる |
妻田神社氏子総代会長の挨拶 | 最初の演目は歌謡ショー |
17時30分に花火が上がる | 歌謡ショーは2人目の新人歌手 |
山車の前には子供が集まり | 左側から山車の裏へ向かい |
舞台へ上がる | 歌が終わると厚木市長の挨拶 |
出番を待つ子供達 | 総合司会の合図で |
太鼓の共演が始まる | 6基の山車が一斉に叩き合い |
反田では最初の2幕で | 子供たちが叩く |
太鼓連が叩き手を団扇で仰ぐ | 花火は18時の合図 |
平成27年は左から市場 | 白根 |
反田 | 中村 |
木売場 | 三家南の並び順 |
18時25分になると | 太鼓を止め |
チャッピーによる | お笑いものまねそっくりさんショー |
神楽殿前は | 観客で埋まる |
余興の間、太鼓連は待機 | ものまねショーが終わると |
2回目の太鼓の競演 | 二幕目も子供が叩く |
19時20分になると | 太鼓を止め |
演目は舞踊ショー | 発表に向けて準備をする反田 |
余興が終わると | 続いては各太鼓連の紹介 |
今年の司会進行は三家南 | 一番手は一番右端の三家南 |
ブッコミから一六を演奏 | 味のある大太鼓 |
二番手は左隣の | 木売場 |
発表は右から順番に行う | 山車の下には多くの観客 |
三番手は反田の右隣 | 中村の発表 |
いよいよ次は | 反田太鼓連の番です |
今年は初めて妻田神社で | 笛を披露します |
笛から始まり | 最初は宮昇殿を演奏 |
宮昇殿からキザミに入り | 一六囃子に入る |
約半年間の | 笛の練習の成果は如何に |
反田は唯一大人が発表します | 発表を終え |
4番手は左隣りの | 白根 |
同じ一六囃子でも | 地区毎で微妙な違いがあります |
最後は一番左端の | 市場の発表 |
太鼓連の紹介が終わり | 引き続き太鼓の競演 |
反田では三幕目から | 大人が叩く |
20時15分で太鼓を止め | ここからはダンスと |
舞踊ショー | 余興が終わると |
太鼓連の競演は | 四幕目 |
大人の演奏は | 迫力があります |
境内は一六囃子の | 熱気に包まれる |
21時05分に太鼓を止め | 最後の演目は |
歌謡ショー | 終演に近づき観客は |
徐々に帰路に着きます | 神楽殿での余興が終わり |
最後は太鼓連の競演 | 五幕目 |
自治会の受付は片付けられる | 舞台には階段で上がります |
最後の叩き納めに | 熱が入ります |
21時55分に総合司会の挨拶で | プログラムは全て終了 |
反田公民館
境内での太鼓余興が終わると、太鼓や荷物を軽トラックへ積み、反田公民館へ移動して解散となる。
余興の後は片付けに入る | 大太鼓と |
締太鼓を舞台からおろし | 社殿の方へ移動 |
椅子も運び | 駐車場へ向かい |
軽トラの荷台へ | 積んでいく |
神楽殿周辺も後片付け | 山車では吊っていた |
枠をおろし | クーラーボックスを運び出す |
山車の格納は明日行われます | 片付けが大体終わると |
太鼓連は山車の前に集合し | 記念撮影 |
ブレーカーを落として | 照明を消すと |
駐車場へ移動し | 山車と軽トラへ乗り込み |
妻田神社を出発 | 22時20分頃に公民館へ到着 |
太鼓と荷物を運び | 締太鼓を緩める |
この後は公民館で軽食を取り | 23時15分頃に解散となる |
翌日の日曜日は朝7時から1時間程で境内の山車を神楽殿に格納し、その後は軽トラックの山車を解体する。
時間 | 演目等 | 団体名等 | |
1 | 17時30分(5分) | 会長挨拶 | 妻田神社氏子総代会長 |
2 | 17時35分(10分) | 歌謡ショー | 夏川ひろき |
3 | 17時45分(10分) | AKI | |
4 | 17時55分(30分) | 太鼓競演 | 6地区太鼓連 |
5 | 18時25分(30分) | お笑いものまね そっくりさんショー | チャッピー |
6 | 18時55分(25分) | 太鼓競演 | 6地区太鼓連 |
7 | 19時20分(5分) | 舞踊ショー | 幸扇会 |
8 | 19時25分(5分) | 七桜会会主 | |
9 | 19時30分(5分) | 皐月会会主 | |
10 | 19時35分(5分) | 厚木市舞踊協会会長 | |
11 | 19時40分(5分) | 宝扇流幹部師範 | |
12 | 19時45分(30分) | 太鼓連の紹介 | 司会進行 三家南 |
13 | 20時15分(15分) | ダンス・ 舞踊ショー | 乙女ダンサーズ |
14 | 20時30分(5分) | 厚木市舞踊協会副会長 | |
15 | 20時35分(5分) | 宝扇都花咲・花十郎 | |
16 | 20時40分(25分) | 太鼓競演 | 6地区太鼓連 |
17 | 21時05分(30分) | 歌謡ショー | 立花伸一 |
18 | 21時35分(25分) | 太鼓競演 | 6地区太鼓連 |
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