慰霊祭いれいさい

慰霊祭

　　平成5年(1993年)から始まった慰霊祭は、比々多地区内からかつての戦役に従事し、尊い命を落とした戦没者達を英霊として祀り慰めるための祭である。慰霊塔には159名の戦没者が祀られ、比々多神社には出兵前に境内の木に太鼓をくくりつけて叩いている写真が残されている。式典は午前10時から始まり、式典後は直会が行われる。

	慰霊塔
当日は日の丸が上がる	山車の並び準が掲示

　　比々多地区には9つの地区があり、大住台を除く8地区が太鼓を保有している。白根は2008年度の納涼大会に太鼓を復活させ、2009年度の慰霊祭から参加を予定している。
　　参加する地区と太鼓連は以下の通りである。

正祭

　　正祭は慰霊祭の前に執り行われ、第十代崇神天皇より比々多神社に神領地｢神戸｣を賜ったことに感謝する秋の祭典である。式典は午前9時から行われる。

準備と反省会(笠窪)

　　各地区で慰霊祭に向けての準備を行っているが、ここでは笠窪での準備や反省会の様子について紹介する。
　　当日は9時に公民館へ集合し、山車と太鼓の準備を行う。殆どの地区では慰霊祭に向けて太鼓の練習を行っているが、笠窪は練習をしていないため当日に太鼓の組み付けから行う。

竹に緑のテープを巻きつけ・・・	花と葉を付ける
幕を吊るして干す	朝礼でスケジュールを確認
倉庫から山車の材木を運び出す	一箇所にまとめる
柱を立てていく	屋根を取り付ける
山車を持ち上げ・・・	トラックに載せる
ロープをきつく締め・・・	山車をトラックに固定
花を取り付ける	提灯を取り付ける
笠窪太鼓連の提灯を取り付ける	紅白幕を吊るす
公民館では太鼓の組付	革を締める
公民館で休憩	紅白幕を張る
笠窪の幕を付けて完成	比々多神社へ向かう

　　準備が終わると公民館で1時間ほど太鼓を叩き、昼食をとった後に比々多神社へ向かう。
　　慰霊祭が終わると太鼓を叩きながら公民館へ向かい、到着後は山車と太鼓をばらす。その後は公民会で反省会を行う。　

公民館へ戻る山車	公民館へ到着
最後の叩き納め	飾りを外す
山車をトラックから降ろす	山車をばらす
花を竹から外す	太鼓をばらす
反省会が始まる	自治会長の音頭で乾杯
宴も酣ですが・・・	最後の一本締め

鎮魂太鼓奉納

　　慰霊祭は唯一比々多地区の全ての太鼓が集まる祭りで、7基の山車による競太鼓が行われる。
　　12時40分頃には東名高速道路付近に各地区の山車が集まり、順番で慰霊碑の前で一度山車を止め2拝2拍手1拝を行う。12時45分頃から各地区の山車が太鼓を打ち鳴らしながら駐車場に入場し始め、13時迄には全ての山車が揃う。山車の並ぶ順番は決まっているが、毎年一台ずつ慰霊碑に対して右側へずれ、前年に右端であった山車は左端に移動する。

待機する各地区の山車	栗原が最初に入場
神戸の山車が現れ・・・	栗原の横に止める
笠窪が慰霊碑の前で止まる	慰霊碑の前に集まり・・・
2拝・・・	2拍手1拝
駐車場に向かい・・・	神戸の横に止める
続いて坪ノ内が登場	笠窪の横に止める
三ノ宮が一足早く到着し・・・	左端に止める
善波が入場し・・・	坪ノ内の横に止める
最後に串橋が入場し・・・	善波と三ノ宮の間に止める
なでしこ囃子会が太鼓の準備	7基の山車が揃う

　　全ての山車が駐車場に揃うと、13時からは各代表者の挨拶や、慰霊碑に向かって2拝2拍手1拝が行われる。
　　挨拶が終わるとそれぞれの山車に戻り、13時15分頃になると各地区がぶっこみから始め、約30分間の間に激しい競太鼓が行われる。

テント前に役員が揃い・・・	挨拶が始まる
最初に	慰霊碑に向かって2拝・・・
2拍手・・・	1拝
続いて永井宮司の挨拶
最後に太鼓連代表の挨拶	太鼓奉納の準備に入る
7基の山車が一斉に囃し・・・	激しい競太鼓が始まる

　　14時からは各地区が順番で5分づつ発表を行い、最後になでしこ囃子会が発表を行う。発表では各地区共に毎年工夫が見られ、比々多地区の太鼓のレベル向上に繋がっている。｢なでしこ囃子会｣は三ノ宮で結成された会で、子供達への祭囃子の継承に力を入れている。

栗原の発表	神戸の発表
笠窪の発表	坪ノ内の発表
善波の発表	串橋の発表
三ノ宮の発表	なでしこ囃子会の発表
発表に聞き入る観客	ビデオ撮影で記録に残す

　　15時からは再び競太鼓が始まり、約30分間太鼓の叩き合いが行われる。太鼓奉納が終わると最後に役員により挨拶が行われ、入場と逆の順番で山車が各地区へ帰っていく。

栗原	神戸
笠窪	坪ノ内
善波	串橋
三ノ宮	裏では楽しく一杯
鎮魂太鼓奉納が終わり・・・
自治会長代表の挨拶	最後は拍手で締める
役員関係者の記念撮影	入場と逆の順番で退場